奥秩父・全山縦走・後半

  • 2020年4月1日

奥秩父全山縦走・前半 からの続きになります。

3日目。破風山と 破風山避難小屋。甲武信までは雪がありましたが、ここから先は雪も少なく、温かくなってきます。左下には、荒川水系の入川や金山沢の谷があります。入川とは荒川の水源の沢です。

雁坂峠。「日本三大峠」車で通行できない国道140号 に指定。武田信玄の軍事用路「甲斐九筋」の一つ。『日本書紀景行記』に「日本武尊が通った」とされています。

水晶山と古礼山といえば、左下にある荒川水系の水晶谷と古礼沢ですね。中々に厳しい沢で、特にブドウ沢手前のゴルジュ突破は記憶に残ります。

勾配が強く草原が広がる雁峠。数ある中でも一番好きな峠。峠はロマンがあります。

笠取山。多摩川の水源と言われています。

分水点。各面には「多摩川・荒川・富士川」と刻まれていて、例えば多摩川の面に雨が降れば多摩川に注ぎ、荒川の面に降れば荒川にというように、三つの川の境界点です。

将監峠。この峠も良い。左下の荒川水系は井戸沢、右下の多摩川水系は竜バミ谷。沢の記憶が蘇ります。

降ると将監小屋があり、3日目の幕場です。

この小屋はの良いところは、大量の湧水が出ているところ。下も芝生で心地よいです。

4日目。飛龍山手前のハゲ岩、たまたま寄っただけだが、目に前に広がる大絶景。ここは一番景色が凄かった。

不遇の山と言われる飛龍山。全く景色なし。左下の荒川水系はサワラ谷、右下の多摩川水系は大常木谷。

狼平。奥秩父には狼の目撃情報があったりして、ロマンチックです。

とうとう最後の山、雲取山が見えてきました。フィナーレの前に食事です。

最後の登りがきつかった。雲取山は展望もよく、東京都の最高峰で2000m超えています。この近辺では、多摩川水系の長沢谷・大雲取谷・唐松谷に何回も行きました。

雲取山は日原側からしか上ったことかなく、鴨沢からは初めて。今回はこのルートを下ります。

途中、奥多摩小屋・七ツ石小屋を過ぎ、ついに鴨沢へ。ここからバスに乗り奥多摩駅へ行きます。

高校生までは電車で来てましたが、それ以降は車でしか来ていないので、約20年ぶりに青梅線に乗ります。
待ち時間があったので、駅近くの居酒屋で飲んでみました。地元の人と山の話をして、おいしいものを食べる。なんて贅沢。
縦走の達成感の中、 公共交通機関を使った山行もいいもんだなと、心地よい酔いの中、しみじみと感じました。