奥秩父・全山縦走・前半

  • 2020年3月29日

山カテゴリ初投稿になります。
初投稿なので、自分的にインパクトのあった経験を投稿したいと思います。

その前に知らない人もいると思うので、「縦走」とは何かを話したいと思います。
縦走とは登山の歩き方の一つで、尾根( 山の尖がったところ)から隣の尾根伝いに歩き続け、複数の山頂を踏み続けることです。登山で一番贅沢かつ日数を要する歩き方になります。対義語的には、ピストン(一つの山を目指し、帰りは同じルートを戻って帰る)になるのかな。
縦走の魅力は、沢山の山頂を踏めること、帰りが同じルートでないこと、必然的に山にいる日数が多いことだと思います。

社会人になってからは、源流釣りや沢登りに没頭していましたが、本屋でふと見たシェルパ斉藤さんの「奥秩父全山縦走」記事の見て、 通いまくった奥秩父の山々・谷々を見下ろしながら各山頂を一気に線で繋いだら素晴らしいかなと。

瑞垣山→金峰山→朝日岳→大弛峠→国師岳→甲武信ヶ岳→雁坂峠→笠取山→飛龍山→雲取山という80km近いロングトレールで、山梨→長野→埼玉→東京を一気に踏破するという面白いルートでもあります。

この年でテントと食料担いで、本来なら4泊5日のルートを1日短縮して歩ききれたことはいろいろな意味で自信になったし、達成感も半端なかったです。
これを機に沢だけでなく、縦走も行くようになりました。

まずは概略になります。

自分は山岳GPSを使っており、電子地図に自分のトラックを表示して山行記録をしています。 小さくごちゃごちゃして、わかりずらいのですが、オレンジ色の線が縦走のトラックになります。それ以外は、別の時に行った沢のトラックになります。この地図ソフトの使い方は別の機会に記事にしようと思います。

日時:2013/5/3~2013/5/6
日程:
【1日目】
瑞牆山荘→富士見平小屋→大日小屋→金峰山→旭岳→大弛小屋
【2日目】
大弛小屋→北奥千丈岳→国師ヶ岳→甲武信ヶ岳
【3日目】
甲武信ヶ岳→破風山→雁坂峠→水晶山→古礼山→雁峠→雁坂小屋→将監小屋
【4日目】
将監小屋→ハゲ岩→飛竜山→雲取山→奥多摩小屋→七ツ石小屋→鴨沢

自分は、装備の準備段階でこのように写真を取るようにしています。
今回どういった装備で山に臨んだのか?無駄なものはなかったか?持って行ったほうが良いものはなかったのか?を振り返る為に…
今思うと、テント泊&自炊の3泊4日で40Lザックで臨んだのは凄いことです。
普段は仕事ばかりで体も動かさず、体力に自信がなかったので、重量を徹底的に軽くしました。最近の縦走と比較したら極限に絞り込んでます。でも、この時の装備は理想とも思います。

1日目。出発地点の瑞牆山荘。社会人になって以来、これまで行った沢は車ですべて自分で運転していたので、山に行くのに公共交通機関を使うというのが、何より新鮮でした。

富士見平前の幕場。昔ここで事件があったそうです。

森林限界を超えた稜線に出る。この道は何回も来てますが、解放感が良いです。

金峰山と 五丈岩。写真で見るとちっさいですが、実物はかなり大きいです(15m位?)。山頂にこういった大きい岩のある山は珍しく、周囲の山からもこの岩の存在は確認できます。

そこからは尾根沿いを下りながら旭岳を登り返します。GWでも奥秩父の最深部はこんなに雪が残ります。

そして大弛峠。車で通過できる日本最高所 (2360m)の峠です。
通過できるのは夏だけで、GWでもこれだけ雪が残ります。

大弛峠でテント泊、気温も氷点下。

2日目。その後は、国師ヶ岳、北奥千丈岳。この縦走の一番の醍醐味はこの区間です。その魅力は、圧倒的に人がいない。また、目立たないけど北奥千丈岳は奥秩父最高峰になります。金峰山でも、甲武信ヶ岳でもありません。富士山も見えます。

その後、長い道程を得て甲武信ヶ岳。雪が降ってきました。
甲武信ヶ岳の由来は、甲州(甲斐の国[山梨])・武州(武蔵の国 [埼玉・東京] )・信州(信濃の国[長野])の甲・武・信にまたがる県境であることから来ています。寒い。

ここは山と小屋が超有名なので、何回も来ていますね。

続きは次回記事で。