西丹沢の入門の沢、マスキ嵐沢です。
西丹沢は、丹沢湖に流入する世附川・中川川・玄倉川一帯の山域の呼称になります。中川川は白い河原が特徴的で、この山域を構成する石英閃緑岩(トーナル岩)によるものです。そして、この中川川に注ぐ大滝沢の支流がマスキ嵐沢です。
シーズンに入る前に、山感覚を取り戻す為、自分の体力度合いを確認する為に、3月は軽めの山によく行きます。今回は純粋な沢登りです。
沢行記
日時:2010/3/22(月) 前夜発日帰り
経路:西丹沢ビジターセンター~大滝沢~マスキ嵐沢~権現山~西丹沢ビジターセンター
天気:晴れ
1日目
大滝沢入口。
今回は到着地点であるビジターセンターに車を置き、道路を暫く歩き大滝沢に入ります。
林道を歩いていると、左に滝が見えます。
橋を渡ります。3月だから水が少ないですが、やはり白い特徴的な河原です。
マスキ嵐沢に入渓。看板がありました。
石英閃緑岩。この岩が多くある為、沢が白く見えます。
小滝が出てきました。簡単に登れます。
日が出てきて、春を感じさせる、気持ちよい沢行となりました。
2段滝。小ぶりですが、バランスが取れた滝です。
さらに詰め上がります。
詰めはそんなに勾配はありません。
遡行距離が短い為、もう水が少なくなってきました。
春の日差しの中、快適に進みます。
権現山。マスキ嵐沢入渓から山頂まで3.5h位で着きました。
山頂からは、丹沢湖が少し見えます。
下山開始。途中こんな両岸絶壁の道もありました。
西沢の林道分岐に到着。
人がいない為、とても静かでいい感じです。
西沢沿いの林道を下ります。
さらに進むと、中川川に合流します。
ビジターセンターは、こんな大規模な作りになっています。
ビジターセンターの駐車場に到着。
近くの車の下に犬がいて、癒されました。
時間があったので、丹沢湖の写真もパチリ。
総評
今回のマスキ嵐沢は、沢登り入門の沢とされ、簡単でやさしいとのことでしたが、正にその通りでした。3月なので森の緑が映える前ですが、逆に静かな沢登りを楽しむことができました。
また、中川川といえば石英閃緑岩の白い河原で、この岩質の沢は白く映えるのでとても好きです。2019年、同じく丹沢の寄沢(直線8km離れた、2つ隣の谷)に行きましたが、源頭近くはこの岩質だったことに驚きました。時間があれば、丹沢の岩質について、本格的に調べていくのも面白そうです。