表丹沢の人気の沢、四十八瀬川の勘七ノ沢になります。
沢登りのゲレンデ的ルートで、入門者から上級者まで楽しめる沢登りのエッセンスが詰まっている沢です。詰め上がると丹沢の名峰・塔ノ岳に至ります。人が多い為、釣りという観点では表丹沢はこれまで食指が動きませんでしたが、沢登りでは以前から是非行ってみたい山でした。
沢行記
日時:2018/10/20(土) 前夜発日帰り
経路:芝生の広場~勘七橋~F1滝~金冷し~塔ノ岳~花立山荘~堀山の家~芝生の広場
天気:晴れのち曇り
1日目
芝生の広場。車止める場所を探すほど混んでます。
結構な台数が止められる場所です。
コース的に時間を持て余すとみて、車止めからすぐに四十八瀬川にはいり、下から攻めようと企みました。
水量と渓相ともに良いです。
滝がそれなりにあり、その都度突破しましたが、それなりに時間がかかってしまいました。このままでは、塔ノ岳にたどり着けないと判断し林道に退避。
勘七橋。思った以上に、規模が大きい橋と河原です。
尾関広の銅像。この人、初めて知りました。
明治生まれの登山家で、尊仏小屋建設に尽力したそうです。全日本山岳連盟を設立し、会長にもなったりしています。こういう出会いで、明治や大正の人を調べたりして、人を知るいい機会になったりします。
冠松次郎はまだしも、秩父の原全教とか、剱の宇治長次郎など、山やってなかったら絶対知る機会のなかったであろう人は大勢います。
林道歩きの途中、迫力のある滝がありました。
F1から遡行するつもりでしたが、初心者を含むパーティーがおり、後ろで待っていても中々進みません。この為、F1は巻き道を使い、飛び越すことにしました。
8mF3滝。
2段12mF4滝。勘七ノ沢はF1~F9の滝があるのですが、ご丁寧にこんな看板があります。遡行記録で知ってはいましたが、こんな沢はかなり珍しいです。
15mF5滝。直爆です。
5mF6滝。
水も大分少なくなってきました。
沢の朽ちる瞬間は、切なくもあります。
水が枯れ、詰めはそんなに厳しくありませんでした。
金冷やし。尾根筋に辿り着きます。金冷しとは、沢でキンタマが冷え切ったことから来ているのか、面白い名前です。
何回も来ている塔ノ岳主稜線のルート。人が多いので、道がかなり広くしっかりしています。
そして、塔ノ岳。3回目位ですが、初めて晴れました。
まずは、昼食にカップヌードル・シーフードを食します。
遠望までクッキリとは行きませんが、展望は悪くないです。
向かいに見えるのは大山。
富士山方面。ガスがないと、富士山が見えるはず。
相模湾方面。大磯や国府津あたり。
首都圏近郊の人気の山だけに、石像やベンチがたくさんあります。
下って、花立山荘。
下りの景色も、いい感じです。
堀山の家。大倉尾根沿いにある山小屋です。ここが、大倉方面と勘七ノ沢の道の分岐となっています。この休憩所に20~30人ましたが、勘七ノ沢方面の踏み跡を進むのは私だけでした。その分静かで、落ち着いた雰囲気で山を味わうことができました。
総評
さすが、勘七ノ沢といったことろです。丹沢にしては、水量も滝の規模も見事でした。また、詰めもきつくなく、山頂が人気の塔ノ岳とくれば言うことがありません。塔ノ岳はこの時で3〜4回目になりますが、ガスばっかりで景色が見れたのはこの時が初めてです。富士山が見れるとなお良かったのですが、また次の機会ができたと思うことにします。