奥秩父・金山沢

  • 2020年6月14日

奥秩父の金山沢の記録です。金山沢は入川の支流で、上流で大荒川谷と小荒川谷に分岐し、源頭を詰めると破風山と雁坂嶺の間に上がります。この沢の魅力は、人の入りが少なく静かな沢行を楽しめるところです。
なお、出会いから暫くはゴルジュが続き、この突破がポイントになります。

日時:2008/5/4(日)~5/4(月) 前夜発1泊2日
経路:入川キャンプ場~金山沢~ゴンザの滝~大荒川谷手前~入川キャンプ場
天気:曇り時々晴れ

1日目

車止めから赤沢谷出会いまで歩きます。新緑の季節は本当に気持ちがいいです。
左が入川、右が赤沢谷。

林道からはずれ金山沢目指し、懸垂下降を交えながら沢まで降ります。

金山沢出会い。右が金山沢です。
少し進むと、ゴルジュが始まります。そこまで難しいというわけではありませんが、一部ザイル確保しながら、ゴルジュを超えます。

途中、ワラビのようなソテツ系の山菜をパチリ。
ゴルジュ超えるまでは、写真を撮る余裕がありませんでした。

思ったより水量が多く、いい沢です。ゴルジュを抜ける手前位の場所です。

昼にツェルトを張り、荷物を軽くして先に進みます。
河原上で高台に平らな場所があり、薪もあるいい幕場でした。

釣りにいい感じの渓相が続きます。

2段18mゴンザの滝。今回の目的の一つ。水量が多く、垂直に近い黒光した岩盤で迫力があります。

一段目。直登は難しそうです。

左岸を巻きます。高巻きは難しくはありません。

ミニゴルジュ。今回は、ここまでで引き返します。

秩父岩魚は本当に美しいです。この岩魚の美しさに魅了され、荒川水系の源流帯を歩きまくったといっても過言ではありません。

水量が多くとても豊かな沢です。天気が今一つなのが残念。

焚火を始めます。明るいうちにメインとなる薪を集めるのがポイントで、燃え尽きてしまうと、夜中に薪を探すことになってしまいます。

本当に、焚火は至福のひと時です。

焚火をしながら、山の恵みをいただきます。
お刺身、ムニエル、味噌汁、ごはん。

2日目

朝は、昨晩の岩魚の味噌汁でおじやを食します。

撤収し、今回の荷物の振り返りをします。
今回は登攀用具が多めです。40Lザックで丁度よい位の量です。
シュラフは省略し、厚めのアンダーウェアで凌ぎましたが、寝ているときは少し寒かったです。

ザックに詰め込むとこんな感じ。

下っている途中、ゴルジュを撮ります。

倒木の集まりが、妙に絵になっていたのでパチリ。

新緑の時期の山は、瑞々しく、生命力と清涼感にあふれ、本当に大好きです。

標高を下げる毎に、少しづつ緑が濃くなっていきます。とても快適です。
山に行くと、その後1~2週間くらいはその余韻が残り、いい気分で日常を過ごせます。

総評

秩父湖以降の荒川源流帯は、入川・滝川・大洞川からなりますが、入川は本流筋ということもあり、道が奥まで伸びている為、道程は長いですが人臭い感じがあります。
しかし、この金山沢はすぐ始まるゴルジュ帯のせいか、入川支流の中でも人の入りの少ない沢で、この点がとても魅力的です。

今回は下流のゴルジュ突破とゴンザの滝を見ること、新緑の森をまったり楽しむことを目的としていた為、沢の中流域で折り返しましたが、いつかは大荒川谷を詰め、破風山まで詰め上がりたい沢の一つです。