登山用シュラフカバーの選び方

前回、シュラフの記事を書きましたが、シュラフと同じ位重要なアイテムとしてシュラフカバーがあります。繊細なシュラフの保護と共に、防水機能を与えることにより、シュラフの利便性が向上します。

用途

ダウンは水に濡れると、保温性がグッと落ちてしまいます。結露により寝袋に水が付着する、テント内で水を溢すなどで、シュラフを濡らしてしまう場合があります。しかし、カバーがあるとこういった気を使わなくて済みます。また、カバーはシュラフの保温性を一段階上げる効果もあります。

カバーを被せるとシュラフが防水化される為、テントなしでシュラフとカバーのみで夜を明かすということもできます。また、夏ならシュラフを持たずシュラフカバーのみで寝るという手もあります。

このように、シュラフカバーは色々な使い方ができます。

シュラフにシュラフカバーを被せた例

選ぶポイント

シュラフカバーを選ぶ時の注意点は、単体使用可能かどうか(2レイヤーか3レイヤー?)防水性透湿素材(ゴアテックスなど)に何が使われているか?がポイントです。

 

2レイヤー:表地、防水透湿素材

 

3レイヤー: 表地、防水透湿素材、裏地

防水透湿素材は強度が弱く、肌触りも悪いです。そこで、裏地を付けることによりこれを克服しているのが3レイヤーです。一方、裏地を付けず、防水透湿素材剥き出しのものが2レイヤーです。

2レイヤーは、服のチャックなどで防水透湿素材を傷めてしまう可能性がある為、単体使用不可となっています。一方で3レイヤーは裏地が保護してくれる為、単体使用可能です。

2レイヤーのメリットは、裏地がない分かなり軽量コンパクトな事です。常に寝袋とセットで使う前提なら、2レイヤーも選択肢に入れて良いと思います。少々嵩張りますが、汎用性を考えると、3レイヤーになります。また、シュラフの保温性向上という意味では、3レイヤーの方がもちろん効果が高いです。

自分の場合

モンベル ブリーズドライテック サイドジップ スリーピング バック カバー(3レイヤー:実測405g)

モンベル素材であるブリーズドライテックを使用したレイヤー3のカバーです。夏での単体使用もしており、現在のメインカバーです。

ICI石井スポーツ 製品名不明(3レイヤー:実測361g)

高校生の頃に買ったICI石井スポーツのオリジナル製品です。3レイヤーで、モンベルのより少し軽いですが、今思うと裏地が薄く2レイヤーに近いです。

モンベル U.L スリーピング バック カバー(2レイヤー:実測213g)

軽量性を求め購入したレイヤー2のカバーです。素材はゴアテックスになります。やはりコンパクトさが最大のメリットです。このレベル大きさの3レイヤーがあると良いです。

サイズ比較等

左から、モンベル2レイヤー、モンベル3レイヤー、ICI3レイヤー、番外:シュラフシーツです。レイヤー2はかなり小さいです。番外として載せたシュラフシーツも結構な大きさです。

ICI石井スポーツの裏地。ハイパロン・レインウェアのような裏地で、2レイヤーのようです。

モンベル3レイヤーの裏地。レインウェアの裏地の様に厚みがあり、触り心地が良いです。シュラフとの摩擦も滑らかです。

モンベル2レイヤーの裏地。ゴアテックスの生地むき出しで、フィルム的な感触です。確かに単体使用は、フィルムが剥がれそうで怖いです。

番外:シュラフシーツ

ISUKA シュラフシーツ サイドジッパー(実測390g)

昔、固定キャンプで長期間シュラフを使用するときに使ってました。内側の汗や汚れをシュラフシーツが肩代わりしてくれます。大きさがそれなりにあるので、移動キャンプ中心の現在は使っていません。

国内アウトドア・メーカーでは、モンベル・SOTO・ファイントラックなどが有名ですが、ISUKA・EVERNEW・モチヅキなど昔からある国産メーカー製品も結構所有しています。