登山用シュラフの選び方

テントの次はシュラフ(寝袋)の記事にします。

キャンプといえば、テントと同じ位に気になる装備として、シュラフがあると思います。種類が沢山ありすぎて、何を選べば良いか悩むかもしれませんので、選ぶ際のポイントを説明したいと思います。

選ぶポイント

素材

ダウン
化学繊維

これはジャケットと同様、ダウンと化繊の2択になります。
化繊はモンベル素材であるエクセロフトやパタゴニアで採用されているプリマロフトなど、メーカごとに色々な素材があります。
やはり、同じ暖かさで軽量性を考慮するとダウンが現時点での最適解になります。しかし、ジャケットはダウンと化繊の性能差は大分なくなってきたのに対し、シュラフの場合は圧倒的にダウン優勢です。各メーカのラインナップもダウンが殆どです。

暖かさ

シュラフに含まれるダウン量とダウン性能で決まります。

夏用(ダウン少)

冬用(ダウン多)

夏用ならダウン量が少なく、冬用ならダウン量が多いです。スリーシーズン用はその中間になります。モンベルの場合、#0~#7という数値でダウン量を表示しており数値が低い程、ダウン量が多くなります。

「夏用:#5」「スリーシーズン用:#3」「冬用:#1」 という感じです。

また、ダウン性能はFP(フィルパワー)といって、ダウンの反発力・復元力を示す指標があります。FPが大きいほど、同じ重さでも、空気を蓄える能力に優れます。900FP、800FPなど、数値が高いほど高性能なダウンとなります。

サイズ

ショートサイズ

ロングサイズ

モンベルなど一部のメーカーではショートサイズ・ロングサイズが展開されています。背が低い場合、ショートサイズを選べば、重さを抑えるだけでなく、デッドスペースにより温まりにくくなることを防ぐことができます。逆に背の高い人は、ロングサイズを使うと足をちゃんと延ばして寝れます

モンベルはコスパが良い上、ラインアップが充実していて、HPに分かりやすくモデル構成が説明されています。これを見ると寝袋のバリエーションが一目でわかります。他メーカーでは、同じく国産メーカーであるNANGAも魅力的です。

形状

 

マミー型

封筒型

形状としては、マミー型と封筒型があります。マミー型は、頭部を丸々覆うことができ、足元もシャープになっています。これにより、デッドスペースをなくして暖かくすることができます。また、サイズ的にもコンパクトになります。

一方、封筒型が少し大きくなりますが、まっ平になる為、敷物的な使い方が可能になります。

固定キャンプでは封筒型は良いかもしれませんが、移動キャンプではマミー型のほぼ1択になります。各メーカのラインナップもマミー型が圧倒的に多いです。

その他

ストレッチ構造:
モンベルの場合、シュラフの表地を伸びる素材と伸びる糸を使用して、ストレッチ構造にしています。これにより、寝袋内のデッドスペースをなくし、暖かさの向上に繋がります。また、寝返りした時の抵抗を抑える効果もあります。

シームレス構造:
同じくモンベルでは、最上位製品にシームレス構造のシュラフも用意しています。縫い目をなくすことにより、針穴からの冷気の侵入を防ぐと共に、縫わないので生地の重ね部分を排除することで軽量化することができます。

ジッパー位置
ジッパー位置を左側・右側で選べる製品があります。また、過去にはジッパーなしの製品もありました。入りにくさや温度調整の点がデメリットでありますが、保温性と軽量性の点では優れています。

ジョイント機能:
ジッパーを連結することにより、2つのシュラフを合体させる機能がモンベル製品にはあります。カップルの使用に使うのでしょうか?

その他、シュラフカバーと一体となっているモデルもあったり、各社各モデルで色々な特徴を持った製品があります。

まとめ

ポイントをまとめ、基準(モンベル#3)を水色にしてみました。これを基準に選択すればよいと思います。
最初は、スリーシーズン用に#3を買えば、間違いありません。冬山に行くようになったり、夏場の荷物を軽量化したくなったら、夏用や冬用を揃えればよいと思います。とにかく安さ優先なら、化繊という選択肢もあります。

1.素材

2.ロフト量(暖かさ)

※2020年モンベル社製品情報より

3.その他

自分の場合

夏用

Ultra Light Alpine Down Hugger #5 508g(2020年最新モデル:419g)

モンベルの夏用シュラフ。自分の場合、沢の為に購入したので、そこまで暖かくなくて良く、軽量性重視で選びました。昔のシュラフと比べると、とんでもなく小さく軽いです。春や秋はこれだけでは寒いですが、ダウンジャケットを着た上でシュラフに入るというレイヤリングで対処できます。

冬用

Ultra Light Spiral Down Hugger #2 760g(2020年最新モデル:679g)

春先の車中泊や冬山の小屋泊りの為に購入。とてつもなく暖かいです。
冬山目的で#2にしたのは、レイヤリングで乗り切る考えです。

化繊

ボーイスカウト・シュラフ 1,062g

化繊シュラフ。中学生時代に手に入れたもの。古すぎて、詳細なスペックは不明。多分モンベルの#4~#5位の暖かさ。今は使っていません。

サイズ比較

左から、モンベル#5、モンベル#2、ボーイスカウト・シュラフ。
重量は、508g、760g、1,062g。
こんなに大きさが違います。

袋から指すとこんな感じ。ダウンは大きく膨らみます。特に#2はダウン量も多い為、ボリューミーです。

モンベルには保管用の袋が付いています。ゆったりとした収納となっている為、ダウンの復元力低下を防ぐことができます。

実際の使い分け

夏:シュラフカバー(別記事で説明)
春・秋:#5にダウン上下を着こむ
冬:#2にダウン上下を着こむ

シュラフは寝るときしか使いません。それではもったいないので、テントサイトにいるときはダウン上下を着こみつつ、寝るときはシュラフにそのまま入ります。シュラフを1段低いモデルを使用しているのは、ダウン上下とシュラフのレイヤリングでカバーしています。

以上、皆さんのシュラフ選びの参考になれば幸いです。