レインウェア

山道具。マニアック過ぎるものより、皆様に参考になるものがいいなと思い今回はレインウェア にしました。
山の3大道具を上げるとしたら、ヘッドランプとレインウェア は必ず入る山のマストアイテムです。
形状的な分類では、ポンチョ・タイプとセパレート・タイプがあります。

ポンチョ・タイプ

セパレート・タイプ

ポンチョはサッと羽織れ、風通しが良いというメリットはありますが、構造的にどうしても水が入りやすいです。雨の少ない海外ではよく使われたりしますが、雨の多い日本の山ではセパレートで間違いありません。
そして、レインウェアは着るシェルターであり、命を守る道具です。
下手なものを着ると、夏でも低体温症で死んでしまう可能性があります。特に自分の好きな沢では。アルプスの3000m級の高所などでも同じ感じです。

必要な機能は、防水性と透湿性。雨が入って来て内側の服を濡らさないというのは防水性ですが、これと同時に透湿性も重要です。透湿性がないと、かいた汗や湿気が内に溜まり結果的に服を濡らしてしまいます。

ゴアテックスの構造(3レイヤー) 
ゴアテックスの防水性と透湿性

左:表地、右:裏地、中央のゴアテックスは見れません。

服が濡れると、体が一気に冷え込みます。日が出てなかったり、風があるとなおさらです。
雨の中、買い物に行くのにレインウェア 着るとかなら、それほどでもないですが。沢の場合、風通しが良く、日当たりも悪い、また避難できる場所がないので、体の濡れは致命的です。
また、雨は降ってなくても夜は冷えるので、防寒着としても着ます。

モンベル・ストームハンター

自分のメインはこれです。2004年購入して未だに現役です。マメに手入れしてるのですが、メンテナンス方法は別の記事で説明します。
この製品の特徴は、ゴアテックス製というのはもちろんなのですが、表生地が70デニールと極端に厚いことです。沢では、藪漕ぎを始め、岩角に引っ掛けたりとハードに使う為、これに決めました。最新のモデルに比べると生地が厚い分重いですが、雑に扱っても穴とか開かないのが気に追っています。

そして、レインウェア も昔に比べかなり進歩してます。ゴアテックスに代表される防水透湿素材。昔のは防水性はあったけど透湿性のないハイパロンとかで、内側から濡れてしまいました。また、立体裁断や縫製品質向上により、より水が入りにくい構造になっています。そして軽い。

ちなみに、モンベル の現役ベストセラーモデル(ストームクルーザー)で20デニール。尾根歩きや小屋泊なら、薄いモデルで十分にです。こういった用途なら、モンベル のストームクルーザーがベストバイかもしれない。

ちなみに、自分のレインウェアはサブがあります。

オンヨネ・ブレステックレインウェア
年に何回か行く海釣り用に買ったものです。海は塩の影響もあり、消耗も激しいので、使い分けしています。これは、ブレステックという防水・透湿素材を使っていて、価格が安いのがポイントです(1万円位)。

考慮すべきは、レインウェアの素材でゴアテックスだけではありません
防水・透湿素材は、他の色々な会社が開発しています。モンベルならドライテック、パタゴニアならH2No、オンヨネならブレステックというように。
確かにゴアテックスの防水透湿性能は優れており、社会的認知度もあることから、これらと比べるとやはり値段が高くなる傾向にあります。
用途に応じて、ゴアテックス以外の防水・透湿素材のレインウェアを選んでよいです。

さらに、中学~大学時代に使っていたレインウェア。
ハイパロンという素材で、まったく透湿性はありません。
今となっては、メーカーも型番もわかりません。20年以上使っていません。