山道具の進歩について(ヘッドランプ)

山道具、投稿一発目になります。
山道具にはコダワリがあり、自分は今40代ですが、昔に比べると色々な装備の進化があり便利になりました。
その中で、大いなる進歩の一つとして、ヘッドランプを上げようと思います。

中学生の時にボーイスカウトをやっていたのですが、そのときに使っていたヘッドランプがこれです(懐かしいNATIONAL製、 本体重量:270g )。

これは当時の大光量タイプで、単一電池を3本も使います。電池ケースがあまりに重いので、ランプをコードで繋ぎベルトに引っ掛ける構造。
それなのに電池の持ちは10時間持てば良いほうで、5~6時間後には暗くなり始ます。しかも、電球なので予備替え玉も持つ必要があります。
当時も単三電池のタイプはもちろんありましたが半端なく暗い。

社会人になり、自分の稼いだお金で山道具を買えるようになり、そこで買ったのが、このヘッドランプ。

PETZL MYO 5 BLACK 。2005年位のモデルですが、LED球5灯&クセノン球のデュアル仕様で単3電池4本使用。当時のLEDは指向性のある光が作れなくて、手元を照らすときはLED、遠くを照らすときはクセノン球というものでした。

これが、凄すぎた。

まず、大きさと重さ。そして驚異的な電池の持ちと明るさ。また電球を交換しなくてよい(予備球を持たなくてよい)。
National製でテント泊するときは、ヘッドランプだけの明るさでは足りずに、こんな小型のランタンも持って行ってました。

+αの装備も含めて当時と重量比較をすると
【昔 】 NATIONALヘッドランプ本体(270g)
  + 単一電池3本(137g×3=411g) 
  + 予備単一電池3本( 137g×3=411g )
  + 小型ランタン(260g)
  + ガス缶(210g) = 1,562g
【LED 】 PETZL MYO (140g) + 単三電池4本(23g×4=92g) = 232g

重さだけでこの違い(1.5kgと230g)ですが、ザックの中の嵩も考えると、えらい違いです。
ちなみに、ペツルのヘッドランプは省エネモードで、100時間も持ちます。昔のヘッドランプのあるあるはスイッチの切り忘れで一晩で電池全部消耗したというのがありますが、100時間も持つなら丸々5日間つけっぱなし可能。
そして、明るい。LED使うようになってから、小型ランタン持って行かなくなりました。

山では荷物を極力減らしたいので、これはもう革命です。このインパクトはすごかった。

山を本格的にやるようになって、買い足したのはこれです。

PETZL MYO RXP

2011年位のモデルですが、より大光量で指向性のあるLEDも作れるほど技術は発達してきました。単三電池3本使用。
当時は、難所の核心部に明るいうちにつけるよう逆算し、夜間林道や杣道を歩くために遠方を照らすヘッドランプが必要で購入。これは今も現役です。
これはこれで凄いけど、フィラメント電球からLEDになった時ほどの、インパクトはなかったかも。

PETZLのLEDヘッドランプでその効果を体感していたので、自宅の照明すべてLED化してます。
また、大学で物理の研究室を出た身でもあるので、青色発光ダイオードの中村氏の偉業はかねてから知っており、その社会的貢献の高さに感服しています。