奥多摩・唐松谷

  • 2020年5月17日

奥多摩の沢、初投稿になります。
学生の頃、初めて自分だけで渓流釣りに行ったのが奥多摩です。
地元の駅を始発で乗り、青梅線で奥多摩駅まで行き、歩きやバスで沢まで行ったものです。
社会人になり、自分の車を持つようになってからは奥多摩もいろいろな沢に行きました。その中でも日原川水系の源流域を好んで通いました。
大雲取谷、小雲取谷、長沢谷、唐松谷、小川谷、倉沢谷、川乗谷など、一通り行きましたが、唐松谷が一番のお気に入りです。

唐沢谷は、詰め上げると小雲取谷に至る沢で、車でないとアクセスできないこと、少々厳しめの谷ということもあり、人が少ないのが良いところです。野陣ノ滝・大滝と見どころのある滝を持ちながら、小釜の連続する変化の富んだ谷です。

【山行記】

日時:2015/05/31(日) 前夜発日帰り
経路:八丁橋~唐松谷~大滝上より入渓~登山道橋~八丁橋
釣り:毛バリ釣り
天気:晴れ

GPSは入渓点からONとし、帰路は八丁橋まで記録しました。

【1日目】

八丁橋の駐車場。
日原林道の終着地点で、ここまではいつでも入れます。さらに奥へ行くと、長沢谷の手前の林道終点まで車で入れるのですが、土砂崩れで通行禁止になることが多く、この10年位は八丁橋以降は車で行けていません。※今はどうなんだろ
このときは、八丁橋から唐松谷まで、2時間近く歩いて入渓しました。

名栗沢橋通過。ひたすら歩きます。

ようやく、入渓点に着きます。道標にこんな掲示があり、日原は熊も結構出ます。奥多摩の熊被害といえば、日本が世界に誇れるレジェンド・クライマー山野井泰史さんの件が思い起こされます。

大雲取谷との分岐にある吊り橋。大雲取谷に入る場合、この手前から入渓し、唐松谷に入る場合は、この橋を渡ります。

唐松谷の出会いの滝。支沢との出会いは、なぜか滝になっていることが多いです。

一方で、吊り橋から大雲取谷の景観です。ここから暫くは、穏やかな流れが続きます。

吊り橋を渡り、唐松谷へ。水は少し少なめです。

暫くは、唐松林道を歩き、大滝上まで行きます。

沢に入ります。ちょっと水が少ないかな。

この釜で岩魚が出ました。

変化の富む、いい沢です。

イモリ谷出会い。

そして、綺麗な岩魚。

登山道で横切る橋に到着。もう少し先に進みますが、水量が少なくなってきたので、引き返します。帰りも長いし。

帰りは、登山道にあがり、ひたすら下ります。途中こんな立った岩石があり、写真をパチリします。

【総評】

日原川水系は、東京の水瓶となる多摩川の支流ということで、水源林区域に指定されています。この為、都内から2時間強で時間で来れる沢でありながら、原生林を残すとても味わい深い山域です。また、東京都最高峰である2000m超の山、雲取山に突き上げる大雲取谷を擁する水系でもあり、その支沢も魅力的な沢が多いです。

唐松谷は、野陣ノ滝・大滝という見事な滝を持つ沢で、今回はこれらの滝上からの遡行記録となっていますが、今後これらの滝も記事にしていきたいと思います。