お風呂のリモコン交換(BC-60V3→BC-120V)

寒くなりお風呂が恋しい季節になりました。

しかし、自宅のお風呂のお湯が沸かせなくなってしまい、修理を検討していました。色々と調べた結果、リモコンを交換したらうまく行きましたので、記事にしてみました。

症状について

まず自宅の給湯器の症状について説明します。

  • キッチンのお湯は出る。
  • 洗面台のお湯も出る。
  • バスのシャワーも出る。
  • バスのお湯はりもできる。
  • バスの追い焚きができない。
  • リモコンにエラーコードは出ていない。

こんな感じで、まずは取扱説明書に従い、復旧を試みます。

  • バスタブ内の給水口の掃除
  • 電源のオフオン

しかし、全く改善されません。

 

給湯機の型番は「リンナイ RUF-VK2400SAW」というもので、同じような状況になっている人がいないか?調べてみますが、うまく見つかりません。

リンナイのサービスセンターに電話をかける前に、ネットで色々と調べてみると、故障箇所により修理内容も費用も異なるようです。また、最悪の場合、給湯機自体の交換となり15〜20万円かかるとのこと。

一般的に給湯機の耐用年数は10〜15年とされているようです。うちのマンションは築16年の為、既に16年以上経過しています。この為、サービスセンターに電話しても交換を勧められる可能性が高いです。

給湯機の仕組みと原因の見極め

そこで改めて、給湯機の仕組みをおさらいしてみます。

 

色々と調べると、このようになっているそうです。追い焚き経路と給湯経路(キッチン・洗面所・シャワー・湯はり)は独立してるんですね。 

うちの場合、追い焚きだけが出来ないので、バスの追い焚き経路とリモコン周りが怪しいと推測します。

追い焚きができないのは、リモコンが信号を発しても給湯機に問題があって作動しないケース、リモコン自体が故障していて信号自体を発しないケースが考えられます。はたまた、リモコンと給湯器を繋いでいる電線が断線している為、うまく信号を送れないケースも想定できます。

よくよく考えてみると、以前はバスのリモコンボタンを押すと「ピ」と音を発していましたが、今は音を発しません。というか、ボタンを押しても無反応です。なんだか液晶表示もおかしい。ということで、リモコンの故障が大いに考えられる為、これを修理するもしくは交換できれば良いのでは?ということになりました。

さらに調べてみると、リモコン交換はそんなにコストをかけずに自分でもできるらしいということがわかってきたので、今回自分でトライしてみました。

以下、参考にさせていただいたサイトになります。

明日死ぬかのように生きる

給湯器のリモコンが故障してしまい、困っていませんか?たとえば、風呂場のリモコンは正常だし、給湯器は壊れていなそうだけど、…

 

リモコンについて

 

リンナイBC-60V3

これまで付いていたリモコンは既に製造中止。ヤフオクで出品してますが、新品は1万〜2万円という高値が付いています。中古は1,000〜3,000円位ですが、どれも状態が悪すぎます。

 

リンナイ BC-120V

そこでさらに調べ行くと、後継のBC-120Vという現行品がBC-60V3と互換性があるとのこと、実際に交換しているネット記事があり、とても参考になりました。

価格は新品で5,000~12,000円位、中古で2,000~5,000円位です。楽天で5400円で販売している店舗があり、ポイントも貯まっている為、ここで購入することに決めました。

ちなみに、この製品は取り付けるネジ位置が既存のBC-60V3と同じことを寸法図より確認済みです。ネジ位置が異なるとバスの壁にネジ穴を開け直す必要がある為です。

 

購入品について

 

バス用リモコン本体:リンナイ BC-120V

新品購入なので、付属品が一式揃っており、ピカピカです。

 

配線は端子になっており、本体背面は壁に貼り付ける為の両面テープがついています。

サイトを参考にした結果、本体以外に以下を購入しました。

 

(左)コーキング材:コニシ バスボンドQ

マスキングテープと塗り伸ばしヘラがセットになっているものです。

ちなみに、コーキングはリモコンと壁の隙間へ水や湿気が侵入するのを防ぐ為に使います。お風呂や台所など水回りの隅を防水しているゴム状(シリコン材)のやつです。

(右)皮スキ:ハンディクラウン 目地はがし用皮スキ 9mm

リモコン交換しているサイトを見てみると、既存のリモコンを取り外した後の両面テープ跡とコーキング跡を取り除くのがかなり大変そうでした。マイナスドライバーでの代用も考えましたが、それだと傷だらけになりそうなのと、今後の掃除に汎用的に使えそうなので購入。

実際に使ってみて、これを購入したのは正解でした。マイナスドライバーでやってたら、かなり悲惨な状況になっていたかも。

 

ボンド融解材:高森コーキ ガムテープフック跡はがし

両面テープ跡の剥がしが皮スキだけではとても大変で追加購入。塗りつけて暫く放置すると、ドロドロに融解してくれました。

リモコンの交換

工事前に分電盤から給湯機の電源を落とします。

 

表面のカバーを取り外します。

 

両側のネジを外します。

上辺と下辺にネジが4本づつありますが、これは本体を止める為のもので、壁に刺さっているネジではないので、外す必要はありません。

 

手前に引き、両面テープをベリベリ引き剥がすと、本体がやっと取れます。

 

配線が出てくるので、リモコンに近い位置で切断し、ハンダを流し込みます。

 

新しいリモコンも端子を切断し、同様にハンダを流し込みます。

 

結線は直管LED蛍光灯を交換した時に使ったワンタッチコネクタが余っていたので、これを使います。

 

例えば、リモコン⇆給湯機間の断線が問題だと、リモコンを交換しても意味ないので、まずはこれで動作するかを確認します。

 

電源を付けると、心地良くリモコンが反応します。追い焚きボタンを押すと、問題なく追い焚きが始まり、他のボタンを押しても普通に機能します。やはりリモコンが原因だったようです。良かった〜。

原因が明確になったので、本格取り付けに移ります。

再度電源を落とし、ワンタッチコネクタの結線を外します。

 

両面テープのポンド剥がしとコーキング跡剥がしに入ります。コーキングはそんなに苦労せずヘラで落とせましたが、両面テープのボンドが中々取れず永遠に時間かかりそうです。

 

そこで調べた結果、ボンドの融解材なるものがあり、これを使ったらかなり快適に取り除くことができました。トータル30分位で済み、ほぼ完璧に除去することができました。ツルツルです。

 

再度結線し、新しいリモコンを付属の両面テープで貼り付け、ネジで取り付けます。

 

最後の儀式、コーキングに入ります。

マスキングテープを貼り、コーキングを流し込みます。付属のヘラで不要分を取り除きます。

 

マスキングテープを剥がし、乾燥に入ります。

5時間乾燥してついに完了!コーキングも新しく、新品リモコンなので気持ち良い!

試運転

 

まずは追い焚きを試します。その後、自動運転や温度・水量調節などの基本機能を試します。全く問題なし。

その後、2〜3日継続的に運転しても、特に問題なく使えています。

その他

費用まとめ

・リモコン:3,608 円 ※2,032ポイント利用
・コーキング材:657 円
・皮スキ:448 円
・ボンド融解材:481 円
 計:5,194 円

今回かかった費用はこんな感じです。

耐用年数を過ぎてるので、給湯機交換したら15〜20万するところ、約5千円の費用で済ませることができました。他のパーツがいつ壊れるのかわかりませんが、うちは大家族でなく、使用頻度はそれ程でもないので、あと数年は持つと思われます。計20年は使いたいところです。

追加コーキング

 

実は1回目のコーキングした時、ヘラの押し付けが足りなかったのか、ちゃんと隙間が埋まってなかったので、指で調整したらますます隙間ができてしまいました。この為、2日後に幅を広くした追加コーキングをしました。これで完璧。

雑感

やってみた感想としては、給湯機の仕組みや工事を知ることができ、費用も安く上げることができたので大満足です。

ただ、一般的にはお勧めしないかも知れません。

今回リモコンが原因であるという素人判断が、運良く当たっていたから治すことができましたが、これが配線や給湯機側の問題だったら、他の手を打つ必要があります。また、私はDIYが好きだから楽しんでやってますが、色々調べたり、工事もそれなりに時間がかかる為、普通の人は面倒に感じる気がします。

ただし、自分で直すのが好きな人が一定数いるのも確かだと思うので、こういった人向けに参考になれば幸いです。あくまで自己責任の元よろしくお願いいたします。