登山の小物類(その他)

前回「登山の小物類(食事関連)」に続き、今回はその他小物類の説明をします。ここら辺は人ぞれぞれ違ってくると思いますが、参考になればと思います。

小物(その他)

手帳&ペン

手帳

山行記録をメモに残すようにしています。何時にどこを出発し、何時に着いたのか。また、どんな食事をとったのか。その日の天気や気温、その時々の思いなどをメモに残していきます。また出費も都度記録し、トータルでどれくらい費用がかかったのかも振り返ったりします。

コクヨ 測量野帳 スケッチブック

手帳の中身は、測量士御用達のメモ帳であるコクヨの野帳を使用しています。野外で使用することを前提に作られたメモ帳で、これが大変便利です。薄いのでコンパクトに収まる一方、裏紙が厚く作られている為、グニャグニャせず立ったままでも書きやすいのが特徴です。また、裏紙が厚いことにより、野外で雑に扱ってもノートがヘタレて、端がボロボロ・クニャクニャになるということがありません。またコクヨだけに紙の質も良いです。

この野帳は、コアなファンが多く、コクヨの隠れたベストセラーで60年以上生産&販売が続けられています。大きな文房具屋で200円位で売っていますが、Amazonでセット買いするとコスパ良く手に入れることができます。

ちなみに、野鳥は用紙の罫線として、スケッチ(方眼用紙)・レベル(水準測量)・トランジット(角度計測)の3種類があります。私はもちろん測量はしないので、汎用性のあるスケッチブックを使用してます。

野帳のスケッチブック(方眼用紙)

手帳ケース

この野帳を気に入って使っていたのですが、メモとペンは常にセットで収まっていないとダメな性格です。シールで張り付けたり、クリップで止めるペン・ホルダーなどの既製品はあったのですが、どうも外れそうで頼りない。そこで、ペンホルダーの付いたケースを探したのですが、野帳自体特殊なサイズなので、そんな都合の良いのありません。

この為、レザークラフトで自作しました。デザインは「ほ○日○帳」のパクリです。ペンホルダーは3色ボールペンにも対応するよう大きめに作っています。また、野帳のコンパクトさを損なっては意味がない為、1mm厚の薄い革で、極力大きくならないように注意しました。
東急ハンズで、革と糸、穴あけ道具、専用の手縫い針を購入し、それほどコストをかけずに作れます。

ボールペン

筐体:ラミー Tipo グレー
芯:ゼブラ サラサ 0.5mmブルー・ブラック

ラミー社のTipoにサラサのブラックブルー芯を入れたものを使ってます。Tipoはジェットストリームの芯も入るので、仕事でも使っている優れものです。

話がそれますが、近年のボールペンの進化は熱いです。パイロット社の消せるボールペン「フリクションボール」を始め、半端ない滑らかな書き心地のUni社「ジェットストリーム」、万年筆のようなヌレヌレ・サラサラ感のあるゼブラ社の「サラサ」など。この国内ボールペン市場の成熟はすばらしく、ボールペンの芯は国産が最良品質です。ただ残念なことに、一般に売られている製品だと芯を入れる筐体に耐久性がなく、デザインも今一つです。「芯のインクがなくなると、次のを買ってください」というスタンスだからだと思いますが、私は芯を変えて使いたい派です。そこで、このラミー社のTipoが便利です。ラミー社はドイツの筆記用具メーカーで、この製品で1,200円前後しますが、上記国産3社の芯が入る優れものです。

筐体:ラミー Tipo ブラック
芯:Uni ジェットストリーム 0.5mmブラック

仕事では、この組み合わせをペンケースに入れて使っています。

ゴミ袋

買い物で付いてくる袋を折り畳んだものを複数枚持ってきます。普段、買い物が済んだらこんな感じで折り畳み、山に行く時に持ち出します。山では、ゴミ袋や一時的手持ち袋として使用。

ジップロック

ジップロックは岩魚の生け簀代わりに使用します。時々水を入れ替えてやれば、生命力の強い岩魚は1日生きています。使っていると穴が開いてくるので、2枚持ちます。縦走の時は持って行きません。

輪ゴム

数本持っておくと何かと重宝します。竿の糸巻き止め、袋を束ねたりします。

ライター&ガムテープ

ライターにガムテープを巻いたものです。ガムテープは焚火の着火剤としてつかったり、竿の一時的補修に使ったり、生地が裂けた時の緊急補修に使えたり、汎用性が高いです。

タオル

MSR パックタオル・パーソナル

アウトドアタオルは、速乾性に優れかなり便利です。
この猛暑の日常使いにありかも。

地図

沢の時は国土地理院の地形図とマップスケール、尾根歩きの時は「山と高原地図」を持っていきます。

国土地理院地形図とマップスケール

山と高原地図。ルートや水場、コースタイムなどが記載されていて、とても便利です。

軍手

ミドリ安全 ケブラー 軍手

アウトドア・グローブとか言ったりしますが、保温が必要な冬山以外は軍手を使っています。遡行に専念するとき手の保護の為、焚火をするとき薪や熱い鍋を掴むとき等に使用します。
トレッキング・グローブは歩いているときは快適ですが、沢の様に水中の岩を掴むなど濡れることを前提とした状況や、焚火などでは使えません。かといって、複数持つのも荷物になります。この為、私の山行形態だと、軍手が今のところの最適解です。

ただし、一般的な綿の軍手ではなく、ケブラー製の軍手を使っています。以前は綿の軍手を10枚セットとかで纏め買いして使っていましたが、いかんせん綿素材は耐久性がありません。1回もしくは2回使用すると、ボロボロになってしまいます。1組当たり150円前後しますが、使い捨てるという感覚が好きでない為、丈夫なケブラー製のものを使うようにしました。繊維の強度が綿と比べると半端なく強い為、全然ヘタレません。山行後に洗濯して、繰り返し何度も使えます。数えた訳ではありませんが、感覚的に20~30回位の山行に耐えます。以前はモンベルから出しているものを使っていましたが、要はケブラー繊維であれば強いので、ネットで探したら、作業衣類メーカーからもっと安い価格で販売していました。現在はこれを使っています。使用感はモンベルのと全く同じです。価格が900円前後なので、トータルコスパにも優れます。

常備薬・救急用品

こういったチャック付きの小さいポリ袋がホームセンターなどで売っています。山では荷物を最小限にしたい為、こういった袋に入れて、最低限の薬のみ持つようにしています。

・頭痛薬
 第一三共ヘルスケア ロキソニン
・胃腸薬
 大幸薬局 正露丸
 お腹を下した時用。匂い対策で小分けパックは2重にします。
・胃痛薬
 胃痛持ちなので処方箋(ムコスタ)を持参。

・軟膏
 田辺三菱製薬 フルコートf
 かぶれ、股擦れなどに使用。これが一番効きます。

・絆創膏
 火傷や擦り傷などに使用

・虫除けスプレー
 ジョンソン スキンガード 100mg
 早春以外は必要です。もう少し小さいサイズ(50mg)が欲しいところです。

・日焼け止め
 花王 ビオレ UV さらさらフェイスミルク 30ml
 剣岳縦走で雪渓の反射光により顔面大火傷して以来、塗るようにしています。

纏め

上記を纏めると、こんな感じになります。

実際のパッキングでは、こんな感じの分けになります。
袋の上に置いたものは袋の中に入れ、軍手とジップロックはザックの天蓋に入れます。手帳と地図はチェストバックに収納します。

こんな感じですが、皆様の参考になればと思います。