北アルプス・表銀座縦走・後半

  • 2020年4月12日

【3日目】

  最初は東鎌尾根を下ります。臨時パートナーのAさん。結構タフ。
 歩きながら、息子の自慢話をしていたのが、なぜか記憶に残っています。

 水俣乗越。ここから天上沢を下り、北鎌尾根へアタックするルートの起点でもあります。休憩中に、北鎌尾根で遭難者が出たらしく、パーティーの仲間が救助要請の為に急ぎ下山していました。無事であった事を祈ります。

 眼下に見えるのは槍沢。数年後に、槍沢ルートでも登ることになります。

 これまで谷中心の山行だったので、アルプスの尾根の壮大さに改めて感動。

 鎖場や梯子はいくつか出てきましたが、ここはチト緊張しました。コル状の場所で、降りた所の両端が断崖絶壁だったので、高度感が半端なかったです。

 心地いい、尾根歩きが続きます。

 ズドーンと槍!
 このスケール感、行った人でないとわからないかもしれません。左にアルプス最大級の山小屋、槍ヶ岳山荘が見えます。

 マイナー小屋のヒュッテ大槍からの尾根筋。先に殺生ヒュッテが見えます。

 槍の穂先を目指します。全国の中高年のおばちゃんとかも登っているので、舐めてました。高度感があり、思ったより難しかったです。

 山頂へ。残念なことに、ガスにより全く展望はありませんでした。それと、ここでやっと携帯の電波が入りました。マンションの契約を進めているところだったので、数日ぶりに不動産業者と進捗のやり取りをしました。

 槍ヶ岳山荘。3,000mの尾根に立つ、収容人数650人の大きい山小屋。その後、色々な縦走で、何回もこの小屋を通過することになるとは、この時は想像すらしていませんでした。
 また、臨時パートナーのAさんは今日中に上高地に戻りたいと、急いで槍沢を下っていきました。Aさん、山の思い出ありがとうございます。

 槍を通過し、飛騨乗越を新穂高温泉側へ下ります。

 この下りも景色が壮大で素晴らしかったです。改めて、丹沢や秩父と規模の違いを実感します。

 森林限界を過ぎ、木々が出てくるようになりました。

 石清水の天然の水場です。

 槍平小屋。2日目の西岳手前あたりから、靴づれにより水ぶくれが酷くなっていた為、3泊目は小屋で素泊まりすることにしました。荷物を少なくする為、靴下を日数分持って行かなかったのが原因と分析。山用靴下は厚手の為、嵩張るのです。しかし、これ以降は靴下は必ず使い回しでなく、必ず日数分持つようにしています。

 小屋で夕食。テントと違って広くて快適です。

 数年前、冬季に秩父の雁坂小屋に泊まって以来の小屋泊。やはり、快適です。隣のベッドの元クライマーのおじさんが、窓から滝沢ドームが見えると喜んで教えてくれました。

【4日目】

 右俣谷を左に見ながら、下り続けます。

 岩登りで有名な滝沢の出会い。滝沢といえば、長谷川恒夫でしょうか。

 新穂高温泉に到着。周りの景色もいい感じです。お店はほぼありませんでした。旅館が少しある程度。でも、初めていく山域は、本当に面白いです。

 バスを待つ間に、温泉に入り山行の疲れを癒します。

 そんなこんなで、新穂高温泉を出て、平湯温泉へ。バスの中継点で、少し休憩(待合)です。ここではバスの中で知り合った山の経験豊富そうなおじさんから、「おやき」を勧められました。「おやき」って、初めて知りました。こういった土地の文化や食事を知ることができるのも旅の醍醐味です。
 このおじさん、元は東京で仕事をしていたけど、出張で松本に来て山が気に入り過ぎて、今では松本に住んで仕事をしているとのこと。今回は、裏銀座ルートで、新穂高まで降りてきたそうです。
 この人に北アルプスでのオススメを聞いたら「赤木沢」とのこと。沢の世界では超有名なので、もちろん知っていましたが、ぜひ行かねばと心に誓います。

 帰りはお土産を買って、「あずさ」に乗りながら、岩魚寿司とビールで食欲を満たします。表銀座の達成感と、山の余韻に浸りながら、幸せな気分に浸りました。

【総評】

 初めてのアルプスは本当に感動しました。まず、スケール感が圧倒的に違います。3,000m超えの森林限界を超えた岩肌の露出した壮麗な景色は、渓流釣りばかりしていた景色とは違う良さがあります。また、縦走という山行形態ってやはりいいですね。登り口と下山口が違うので、特に初めての山域の場合、色々な体験&知見を得ることができます。
 この後、更に縦走をしていくことになりますが、追って記事にしていきます。

 また、装備の面でいくつか反省点を得ることができました。
①防寒対策:やはり3000m級ではもう少し暖房対策が必要だった
②靴下対策:履いてるのとは別に+2足で履き回そうとしましたが、テント泊では、靴下は乾ききません。日数分持つべきと悟りました。靴下が濡れていると、足の皮の濡れにつながり、その結果靴ずれになります。以後、日数分持つようにしましたが、それ以降靴ずれが起こっていないので、考えはあたっていると思います。

 改めて、表銀座は良いコースです。体力に自信がない場合、槍を目指すのでなく、途中で常念・蝶ヶ岳にルートを移す手もあります。小屋を有効活用すれば、日帰りハイキングに近い装備で行けますので、ぜひオススメします。