北アルプス・表銀座縦走・前半

  • 2020年4月12日

 前回の奥秩父縦走が大いに刺激になり、北アルプスの縦走にトライしました。

 これまで、丹沢・奥秩父・上越・奥只見・会津の源流釣り&沢登りは数多くしてきましたが、南北アルプスは行けていませんでした。理由としては、日常は仕事に忙殺されていて、纏まった休みが中々取れない為です。東北や上信越の2泊以上となると、夏休みの年1回位しかタイミングがありません。
 しかし、前回縦走の感動がモチベーションになり、2013年は夏休みを北アルプス縦走に捧げることにしました。

【山行記】

日時:2013/9/22(日)〜9/25(水) 3泊4日 テント泊
経路:中房温泉〜合戦小屋〜燕山荘〜燕岳〜表銀座~大天井岳~西岳~東鎌尾根~槍ヶ岳~槍平小屋~新穂高温泉
天気:晴れ

【装備】

 3泊4日テント泊縦走の食材はこんな感じです。食材に関しては、過不足なく、ちょうど良い感じでした。

 3泊4日テント泊縦走の装備です。軽量化の為にシュラフは省略し、シュラフカバーのみとしました。結果から言うと、やはり寒かったので、せめてインシュレーターのズボンは持って行くのが正解だったと思っています。あと、靴下ももう1足必要でした。

1日目】

 今回縦走も公共交通機関を利用した山行するようにしました。お酒が飲めるというのは、素晴らしい。これまでの沢は、すべて車だったので、いい意味での利点です。

 これまで、山は車で行くことしかなかったので、駅に寄ることがなく「穂高駅」があるのだなと、純粋に新鮮でした。

 中房温泉から出発。出発前に荷物を撮影。
 奥秩父縦走を機に縦走をもっとやりたくなり、新たに購入したザック。グライト・ギアのニンバス・トレース。グライト・ギアといえば軽量なアウトドア・ギアを作っているメーカーです。
 前回の奥秩父縦走では40Lザックを背負いましたが、やはりある程度の重量を背負うとなると、背面のフレームがしっかりしたものでないと、腰で背負えなくなり、肩に負担がかかることを痛感。そこで、色々検討した結果、このニンバス・トレースと出会いました。生地は薄いけど、ウェストベルトと背面プレートがしっかりしており、1.7kgの重量で60Lの収納力があります。ストラップもケブラーのひも状にして、軽量化を図るなど徹底しています。そして、かっこいい。

 合戦尾根の途中にある、合戦小屋。スイカを出してくれる小屋で有名ですが、今回はなぜか、ありませんでした。

 登山で生ビールが飲める幸せ。

 10℃を下回ります。

【2日目】

 翌朝は燕岳で日の出を見るために、暗いうちからテントを出ます。

 下って振り返ると、朝日を浴びた美しい燕岳が。

 途中、天然記念物の雷鳥と出会う。キューキュー泣いて可愛い。

 幕場に戻り、撤営の前に燕岳を背景にMyテントをパチリ。

 有名な燕山荘。食事が美味しいらしい。

 この尾根筋はThe表銀座って感じですごい良かった。Victory Loadです。

 右手に槍ヶ岳が見えてきて、近づくにつれ、その姿がどん大きく見えてくるのが、表銀座の魅力の一つです。何度見てもいい光景です。

 大天井ヒュッテ。少し手前の常念山脈へのルートを取る人が多く、ここからは人が少なくなります。

 常念山脈を左手に見ながら、西岳を目指します。この区間も良かった。

 西岳の幕場から槍ヶ岳を撮影。手前が明日トレースする東鎌尾根。右に広がるのが北鎌尾根で、登山家の加藤文太郎・松濤明が遭難した尾根です。夕暮れ時で、谷に雲が溜まり、いい感じに不気味な雰囲気です。

 西岳の幕場では、60代の単独テント泊の人のみいました。夕食と共にお酒を飲みながら、お互いのこれまでの山行を語りあいました。広島カープのファンらしく、「マエケンは凄い」と言っていたのが、なぜか脳裏にこびりついてます。東鎌尾根は不安なので、明日一緒にどうですか?と誘われ、一緒に歩くこととなりました。