北アルプス・雲ノ平縦走・前半

  • 2020年8月22日

今回は「日本最後の秘境」、「天空の庭」など呼ばれている、北アルプス最深部の癒しの地、雲ノ平の記録になります。3,000m級の山に囲まれ、この規模の平らな地があるのが不思議で、歩いてみたい場所の一つでした。

山行記

日時:2016/8/26(金)〜8/28(日) 前夜発2泊3日 テント泊
経路:折立〜太郎平小屋〜薬師沢小屋〜雲ノ平〜黒部川水源地標〜三俣山荘〜三俣蓮華岳〜双六岳〜双六小屋~鏡平山荘~ワサビ平小屋~新穂高温泉
天気:曇のち晴れ

これはカシミール3Dという地図景観ソフトで、水晶岳から雲ノ平方面を3Dグラフィック作成したもの。3,000m級の山に囲まれた2,600mの台地、それが雲ノ平です。

装備

2泊3日 テント泊装備。

食材。レトルト&乾麺中心です。

食事は飽きがこないよう、山行の度に、新メニューを1品入れるようにしています。山でエネルギーの出る食べ物を色々探していたら、うなぎの蒲焼きのレトルト(常温保存)があることを発見。
「しま村 レトルトうなぎ蒲焼-国産養殖」
ミシュラン1つ星のうなぎ料理専門店の本格的なもので、東急日吉駅の東急で買えるとのこと。ちょっとお高いですが、夏休みの思い出として、こういう贅沢もアリかな?と試してみました。お酒は日本酒の獺祭を持つことにし、最高の夕食メニュー完成です。

1日目

夜行バスで富山まで行き、富山駅→折立行きのバスに乗り継ぎます。

途中、有峰湖でバス休憩があり、天気が良くテンションが上がります。

折立に着きます。登山道で準備をし、いざ出発します!

縦走や山越は初日の登りが辛い。太郎平まで頑張ります。

五光岩ベンチ。森林帯を抜け、景色が広がります。

薬師沢小屋。太郎平小屋では雨が降ってしまった為、写真は撮れず一気に小屋まで下りました。憧れの小屋にとうとう着きました。

途中出会ったルアーマンが薬師沢まで下るとのことだったので、釣りの話をしながら一緒に下りました。

そして、この薬師沢出会吊橋は黒部川に掛かっています。ここより下流を上ノ廊下、上流を奥ノ廊下といいます。ちなみに、もっとずっと下流の黒部ダムから仙人谷ダムの区間が下ノ廊下です。

奥ノ廊下。暫く上流へ進むと赤木沢出会い、さらに行くと五郎沢出会い、そして源頭となります(鷲羽岳と祖父岳の間)。この先にある赤木沢は黒部でも有数の美しい沢で、いつか必ず訪れたい沢です。

上ノ廊下。黒部ダムからここまでの区間を上ノ廊下といいます。この黒部ダムからの上ノ廊下遡行は4泊5日のロングコース。難易度も高く、このコースも体力のあるうちにトライしたいです。

沢に降りて、吊り橋方面をパチリ。

薬師沢も少し辿ってみます。釣り師は水を見ると、テンション上がってしまいます。ちなみに、一緒に下ったルアーマンが夕マズメを狙い2匹の岩魚を釣り上げました。

さて、この日の夕食は、ウナギの蒲焼と日本酒の獺祭という贅沢コースです。小屋の自炊場で、ルアーマンの岩魚と一緒に晩餐会となりました。これまでのお互いの山行や釣りの思い出話を語り合い、同年代ということもあり、話が尽きず良い思い出となりました。

2日目

小雨の中、薬師沢小屋を出発します。この日は吊橋を渡り、雲ノ平まで上がります。その後、三俣山荘まで行く予定です。

小雨の中、雲ノ平まで登り続けます。足元はぬかるみ、そこそこの急斜面をひたすら登り続けます。まるで修行僧のようです。
また、湿気が半端ない為、相当体力を消耗します。

雲ノ平が近くなり、看板も出てきます。

そして、ついに登り切りました。雲ノ平の端っこです。

木道が続いています。ガスで周りの風景がないのが残念。

このように、雲ノ平には、いくつかの場所に庭園名が付けられています。

これまでの急勾配でなく、快適に進みます。

雲ノ平山荘が見えてきました。

雲ノ平山荘。ここで、雨が降ってきたので、小屋の中で休憩します。

中はオシャレでいい感じです。こういうウッディな空間大好きです。
雨が止まず、出発します。

霧で幻想的な景観が続きます。

祖父岳を回り、黒部川の源頭部の谷を降ります。

黒部の源流部。ここを渡渉します。

少し歩くと、水源地標があります。ここから谷を上り、次を目指します。

三俣山荘。谷からの登りが結構きつかった!
この山荘は2階が展望レストランとなっており、夜になるとバーになってお酒が飲めたりします。標高2,500mの贅沢。