サラリーマンのビジネスシューズは、酷使が半端ではありません。
皆様のローテーション頻度は、どのくらいでしょうか?
ビジネスシューズのライフサイクル
私の同僚に聞いたところ、大体下記の3パターンに分類されるようです。
[1]3,000円位のを3~5カ月で履き潰しながらローテーション
[2]1万円位のを1年~1.5年位でローテション
[3]数万円するを長年かけて履き続ける
私の場合は、上記[2]のケースでした。使い捨てしてる感がどうも気になり、なんとかならないものか?常々感じていました。
登山靴屋のビジネスシューズ
私は山が趣味なので、GOROで登山靴を作り、その履き心地にかなり満足していました。GOROとは知る人ぞ知る、登山靴をオーダーメードで作っている東京の巣鴨にあるお店です。かの植村直己をはじめ、有名な登山家の中にもGORO愛用者がいる程の由緒あるお店です。
上記のようなビジネスシューズのライフサイクルの短さにジレンマを感じていた為、GOROでビジネスシューズを販売していることを知り、色々と調べてみました。すると、GOROのビジネスシューズは登山靴と同じ革厚の3mmを使用していて、とても頑丈とネットで書かれています。
値段は3.5万円位で、今まで買っていたのと比べると約3.5倍。
でも、仮に10年持つとすれば、ソール張替えもできる為、トータルのコスパはGOROに軍配が上がります。しかも自分の足の方にあったものを履けるとなったら、これは最高です。
GOROのラインナップ
サラリーマンが履いて違和感のない製品は以下になりますでしょうか。
「鉄人運動靴 てつ」ソール1220 400g ¥31,900
「てつ ステッチダウン」ソール1136 520g ¥33,000
「プレントゥ」ソール1136 540g ¥29,700
「新型プレントゥ」ソール1136 510g ¥29,700
「のせ モカ」ソール1136 480g ¥29,700
※オーダーは¥3,300増し
My GOROの写真
GORO「鉄人運動靴 てつ」
初めて作った靴はこれです。2012年10月作成。張替え1回。
爪先のガードが仕事靴として合うか?若干気になりましたが、決め手はその軽さです。ソールはミッドソールがスポンジ状になっており、ソール自体も薄く出来ています。また、セメント工法という接着剤でソールを貼り付ける工法を採用している為、靴を軽くすることができます。
初めてのオーダーメイド(厳密にはセミオーダー)で、自分だけの靴の為、あまりにも可愛がり過ぎてしまいました。頻度もありますが、クリームを厚く塗り過ぎた為、ひび割れが…10年、下手したら定年まで使うつもりでいたのですが残念…今はサブとしてたまに履く程度です。
また、このモデルで気になった点は、その軽さが抜群な分、ソールも減りが早いことです。ひび割れがひどくなる前に、もう一足買い足すことにしました。
GORO「てつ ステッチダウン」
2足目はこれです。2016年2月作成。張替え1回、2019年11月。※現役:現時点4.5年履いていることになります。
「てつ」がひび割れてしまったので、今度はクリームを薄く塗るよう心掛けると共に、減りにくいソール選びをしました。
検討した結果、「てつ ステッチダウン」に決めました。違いは、靴底を貼り付ける工法がセメント工法でなく、ステッチダウン工法という点です。この工法は靴底と本体をステッチで縫い合わせる方式で、縫い代の分靴底が大きくなり重くもなります。また、デザイン的にも雰囲気が違って来ます。
そして、ソールがより硬く厚い1136です。
履いた感想としては、フィット感は同じですが、靴底の安定感はやはりステッチダウンの方が広い感じがします。そして靴底が硬く厚い分、ソールの減りは圧倒的にステッチダウンの方が減りにくいです。その分重いですが、慣れてくるとこの重さは気にはなりません。むしろ靴底交換の手間とコスト考えると、私的にはこっちのほうが合っています。
快適さなら「鉄人運動靴 てつ」ですが、「てつ ステッチダウン」なら重さのバーターとして、靴底交換の手間と交換コストが避けられる、こんな印象です。
GORO「鉄人運動靴 てつ ステッチダウン(ブラウン)」
3足目はこれです。 2019年3月作成。
この耐久性が気に入り、サイズもピッタリなので、休日の外出時も「てつ ステッチダウン(黒) 」をよく履いていました。
それならと、靴を休める意味も込めて、プライベート用にブラウンも揃えました。ブラウンの方は仕事の時には履かないので、全然ヘタっておらず、綺麗な状態です。ステッチも目立ちますね。
使用時間からすると、これこそ一生履けるかもしれません。
ソールの比較
1136と1220ソール比較です。
左1136(減らない・重い)、右1220(減る・軽い)です。1136は分厚く、すべてがゴムです。一方、1220はミッドがスポンジ状で、地面に設置するゴムの部分は大分薄いです。この違いが軽さと耐久性を特徴づけています。
私の実経験上、仕事で1足を履き続けた場合、1136→3.5~4年、1220→1~1.5年位で交換する感じです。
ちなみに、GOROの店員曰くソール張替えは1つの靴で3~4回とのこと。私の場合、「てつ ステッチダウン」をもう1足買って、ローテーションして使えば定年まで持つ十分もつ計算になります。
また、「鉄人運動靴 てつ」にソール1136を、「てつ ステッチダウン」に1220貼り付けられるか聞いたら、できないとのことでした。
結論
・多少重くても、ソールの減りの遅さと交換の手間を惜しむなら「てつ ステッチダウン」
・何よりもオーダーメードのフィット感は最高で、自分だけの1足を持ちたいなら検討の価値十分あり
・40代なら2足ステッチダウンを持てば、ソール張替えしながら、定年まで持つ可能性十分にあり。これはロマン。
次回は、これらの革靴を長く保ち続けるメンテナンス方法を記事にしたいと思います。