登山用にα6300を購入&レビュー

前回、登山用カメラの購入検討の記事を書きましたが、その続きで検討結果と実機のレビューを行います。

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α6300に決定

色々情報収集して検討した結果、α6300とα6500まで絞られました。どっちを取るかかなり難しかったですが、結果的には大きさ・重さを優先してα6300にしました。

剛性や高級感を求めないなら、α6000もかなりコスパが良いかと思います。スペックを比べる限り、画質自体はα6300とあまり変わらないようです。

外観

本体

 

SEL1670Zとの組み合わせ。NEX6だとレンズ大きい感がありましたが、α6300だと丁度良いバランスです。かっこいい。

ボディ比較(NEX6)

 

正面から。左:NEX6、右:α6300
パッと見み、ほとんど変わりません。

 

背面から。ボタン配置が少し違います。

 

上から。α6300の方が厚みがあり、グリップも少し大きいです。

トップカバーはα6300の方がフラットに作られておりこっちの方がデザイン的に好みです。また、NEX6は部分的にシルバー部品がありますが、α6300はほぼブラックなのでより高級感があります。

 

側面(グリップ側)から。α6300の方は、Nマークが見えます。ここにNFCチップが埋め込まれており、タッチして画像転送が出来ます。

レンズ込み比較(NEX6)

 

左: NEX6 + SELP1650、右:α6300 + SEL 1670Z
かなり大きさが違います。特にレンズの長さが大きいです。

 

NEX6 + SELP1650 は 520g

 

α6300 + SEL 1670Z は 736g と、重さでは216g の増になっています。

続いて、実際に山で持って行くミニ三脚セットの重量比較もしてみます。

 

NEX6 のセットで 580g 。

 

α6300のセットで 1077g 。三脚のスペックも結構上げた為、497gの重量増となってしまいました。このミニ三脚は後で紹介します。

 

画質比較(NEX6)

イメージセンサーのサイズは同じですが、技術進化によりセンサー性能の向上が期待できます。
NEX6:”Exmor”APS HD CMOSセンサー
α6300:Exmor CMOSセンサー

また、センサーに記録された信号を処理する画像処理エンジンもスペックアップしています。
NEX6:BIONZ
α6300:BIONZ X

名前だけ見ても画質にどう影響するのかよくわからないので、実際に撮った写真を比較してみます(レンズはSEL1670Zを使用)。

物撮り

 

カリモク60 Kチェア 1シーター モケットグリーン

肘掛の木の丸みが心地よく、モケット素材が電車のシートみたいでお気に入り。

 

左:α6300、右:NEX6
拡大してみます。緑の色合いが異なりますが、ほぼ違いがわかりません。

マクロ撮影

財布を取ってみました。マクロは拡大すると普段のイメージとは違う世界が見えるのが面白いです。

 

HERZ 小型の二つ折り財布
革が厚く縫製の糸が太いので、とても頑丈なところが気に入っています。

 

左:α6300、右:NEX6
拡大してみます。思ったより違いは出ませんでしたが、若干α6300の方が解像感あるように見えます。糸に塗り込んだオイルの粒子が見えたり、皮革って表面はサメ肌なのがわかります。

夜景

「みなとみらい」 お決まりの場所で撮り比べ。

 

α6300

 

NEX6

このブログ画像だと1024×680のサイズになってしまうので違いがわかりません。
比較できるよう、オリジナルサイズのリンクも張っておきます。サイズが大きいので注意してください。

高感度比較

ISOを上げた時のノイズの比較をしてみます。夜景画像の中央にある「ベイホテル東急」をクロップ。
左がα6300,右がNEX6です。

 

ISO 100
α6300の方は少しブレてしまっています。

 

ISO 400
ここまでは両方ともノイズは気になりませんでした。

 

ISO800
NEX6の方はここからノイズが出てきます。

 

ISO1600

 

ISO3200
α6300もノイズが目立つようになってきました。

 

ISO6400
ここまで来ると両方ともノイズは結構入りますが、ギリギリ許容範囲という感じです。

 

ISO12800

 

ISO25600
ISO12800以降は両方ともノイズだらけで使い物にはならないかなという感じ。

観覧車の発光の影響でNEX6はビルがピンク色になっていますが、NEX6だとISO800から、α6300だとISO3200からノイズが目立つようになってきます。画素数の影響もあるかもしれませんが、高感度性能は着実に上がっています。

周辺機材

ミニ三脚

山にはここぞという時の為に、ミニ三脚を持っていくようにしています。しかし、以前紹介したゴリラポッド マイクロ800 ではさすがにα6300 + SEL 1670Z を支えるのは厳しくなります。一応800gが耐加重となっていますが、NEX6 + SELP1650でも限界に感じていたので、代わりのミニ三脚も検討することにしました。

選ぶポイントは耐荷重と高さ調整ができること。Amazonで色々検討した結果、今回はこちらを購入することにしました。

 

Dhana Style テーブルトップ スタンド

重量200g・長さ18cmで、これまで使ってきたものより大分大きく重くなりますが、耐荷重8.0kgで4段の高さ調整ができます。また、¥1,645とコスパが良いです。

角度調整ができない為、雲台は必須です。手元にある、Velbon の雲台 を引っ張り出します。

 

Velbon QHD-33

小型自由雲台で重量:130g、積載重量:2.0kg。

 

Velbon QHD-33Q

クイックシューモデルで重量:150g、積載重量:2.0kg。
サイズや重さは少しだけ増しますが、着脱の素早さがが気に入っています。

今回購入したミニ三脚の大きさになると、付けっぱなしで首からぶら下げるのは重く、サイズ的にも邪魔くさいので、着脱が容易なクイックシューモデルの QHD-33Q と組み合わせることとしました。

 

一番高い位置だと、こんな感じ。

 

一番低いだと、こんな感じ。足を広げることにより安定感も生まれます。

 

三脚ジョイント部のこの段差により、高さの4段の調整を可能にしています。

クイックシュー雲台を付けたことにより、これまで使っていたものより大分重くなってしまいましたが、しっかり固定でき、快適に位置決めできるようになりました。ゴリラポットはコンパクトさは抜群でしたが、ネジでボールを止める構造でない為、雲台の支えが弱く位置決めが中々定まらないのがストレスでした。

まとめ

解像度・高感度性能含め、画質は確実に向上しています。しかし、思った程ではなくNEX6も頑張っているという感じでした。ボディに関しては、α6300はトップカバーがよりフラットになっていて、色合いもブラックで統一されている為、こっちの方が高級感があり好みの作りになっています。

また、ここでは比較していませんが、α6300の方が圧倒的にメニューの設定できる項目が多く、細かい設定やカスタマイズができるようになっています。山では最低限の設定切り替えしかしないので、自分に必要な機能を押さえ、色々試していきます。

一番重要視しているサイズと重量は、なんだかんだで、それなりの増になってしまいました。これからシーズンに入っていくので、実際に山で使ってみて組み合わせなど最適化していきたいと思います。