北アルプス・立山縦走・後半

  • 2020年4月27日

前回「北アルプス・立山縦走・前半」に続き、後半になります。

3日目

3日目は、剱岳のピストンになります。

朝の剱、その神々しさに身が引き締まります。

剱沢キャンプ場を過ぎたあたり、ハイマツを中心とした高山植物の緑・岩壁の灰色・雪渓の白色が、3,000m級高山ならではの美しい景色です。
天気が良いと、さらにその美しさは映えます。

雪渓を横断します。滑落したら命はありません。難しくはありませんが、少し緊張します。

剣山荘。ベンチでイギリス人に話しかけれました。槍の時もですが、何故か外人に話しかけられることが多いです。単独で相手も孤独を感じているから、私に声をかけやすいのでしょうか?

鎖場。剱ではこういった鎖場が十数か所あります。すべてが危険な箇所ではありません。

来た道を振り返ります。中央左の砂地が、剱沢キャンプ場。こう見ると、かなりの傾斜のところにあるのにビックリします。

一服剱の先。ここらへんは普通の登山道で、淡々と登ります。

前剱。素晴らしい景色が広がります。天気が良く、最高です。

難所の一つ、平蔵の頭。高度感はありましたが、それほど難しくありません。

素晴らしい景色が、広がります。

いよいよカニのタテバイ。振り返ると、高度感があり、ここが一番難しかったです。

カニのタテバイを通過すると、特に難所もなく、山頂に到達します。
剣岳2,999m

山頂の祠を修理?置き換え?しているようです。

剱岳山頂から、神々しい景色を堪能します。ブログではスケール感が伝わりずらいのが、もどかしいところです。

カニのヨコバイ。かなりの高度感があり、ここが一番難しいという説があります。この時は霧に囲まれて高度感を感じることができず、特に普通にクリアしました。

一応、ウエスト・ベルトにカラビナ&シュリンゲで滑落対策をしました。

帰りも雪渓を渡ります。最後まで油断禁物です。

今日の剱も素晴らしかったです。

4日目

最終日は、剣岳とお別れし、メジャー・ルートの尾根歩きをします。

今日も天気が良く、別山を目指しカールを登ります。

いよいよ剱とお別れですが、振り返るといい感じの高さで剱が眺められます。

広角24mmで写してみます。

別山2,874m。特に何もありませんが、ここから見る剱も素晴らしいです。

これから向かう真砂岳の稜線。

暫くは静かな歩きを楽しめますが、富士ノ折立に近くなると、人が少しづつ増えてきます。

そして、眼下には室堂周辺も見えてくるようになります。

富士ノ折立(2,999m)

続いて、大汝山。立山最高峰3,015m。

大汝休憩所。木村大作監督の映画「春を背負って」の舞台になった所です。小屋の窓にポスターが貼られています。

大汝からは、眼下に黒部ダムが望めます。静かなスペースがあったので、ここで昼食を取りました。

雄山2,991m。3,000m級の標高に神社があります。立山は、山岳信仰の山として、日本三霊山の一つとされています。雄山は人でごった返してました。

後は室堂まで下るだけでしたが、富士山並みの大渋滞にはびっくりしました。立山は富士ノ折立〜雄山は人が多いです。

総評

今回の縦走は、剱岳の迫力。これに尽きます。スケールが大きく、圧倒される迫力があり、神々しい山でした。色々な角度から写真撮りまくりました。
また、剱沢キャンプ場が素晴らしかった。この雄大な剱岳を前に、カールで囲まれた景色の中にある美しいキャンプ場です。剱沢雪渓の恩恵による水量豊富なところも魅力です。
天気にも恵まれ、心に残る山行となりました。ただ、富士ノ折立以降は人が多すぎたのが残念です。

また、立山といえばこんなロマンもあります。

かつて日本に氷河は存在しないとされていたが、1999年に立山内蔵助カール内に永久凍土が発見された事が報告され[1]、数年間の調査を経て流動と[2]維持継続が確認された[3]事で、2012年4月に日本雪氷学会が剱岳の三ノ窓雪渓と小窓雪渓、立山の御前沢雪渓に氷河が現存している可能性を報告した[4]。その後、2012年6月にそれぞれ「三ノ窓氷河」「小窓氷河」「御前沢氷河」を呼称とすることで同意した[5]。これにより、カムチャツカ半島とされていた極東の氷河の南限は日本の富山県・立山連峰となった。

出典:  氷河 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

かつて日本にないといわれていた氷河ですが、2012年にこの立山で発見されてしまったのです!この後、芋づる式に氷河が発見され、現在では日本国内で7ヵ所見つかっているそうです(いずれも北アルプス)。北海道や東北でなく、中部地方の北アルプスというのが深いですね。