最近は山に行ける回数が少なくなってきたので、少ない山行でもいい写真を残したいと考えています。また、現在使用しているNEX6は10年前の2012年発売のモデルとなる為、ここら辺で新しい技術を体験したく、購入検討することにしました。
カメラの選定
候補カメラ
レンズ資産を使いまわせることから、SONY Eマウントから選ぶこととします。また、現状のNEX6 & SEL1670Z でも大きい位に感じているので、センサーサイズはAPS-Cです。画質的にフルサイズも魅力ではありますが、レンズも大きくなるので、とてもじゃないけと持ち歩く気になれません。こうなると、以下が候補に上がります。
[1] α6000[2] α6100 現行機種
[3] α6300
[4] α6400 現行機種
[5] α6500
[6] α6600 現行機種
求める機能
自分が新しいカメラに求める機能を整理します。
◎:優先、○:出来れば、△:どっちでも、×:不要
[1] 画素数 ◎[2] 電子水準器 ◎
[3] マグネシウム合金 ボディ ◎
[4] コスパ ◎
[5] 高感度性能 ○
[6] 大きさ ○
[7] 重さ ○
[8] タッチパネル ○
[9] ボディ内手ぶれ補正 ○
[10] 4K動画撮影 ○
[11] 180°チルト式 △
[12] バッテリー ×
画素数
画質向上を狙うにあたり、一番効果を得られる所。これまで使って来たNEX6は1600万画素で、最近のカメラと比べると少し物足りません。αシリーズは全て2400万画素の為、どれを選んでも解像度の向上が見込めます。
電子水準器
両端オレンジのラインが水平を示し、▷---◁のラインがカメラの傾きを示しています。
山だと広角で撮ることが殆どで、広角ほど水準を取るのが重要な為、かなり便利な機能です。
ホットシューにアナログ水準器を付けるという手もありますが、邪魔くさいし、折角のコンパクトさが無意味になってしまいます。
ボディ
素材の問題ですが、高剛性プラスチックとマグネシウム合金かになります。
高剛性プラは軽いことがメリットですが、耐久性に劣ることとチープ感がデメリットです。一方、マグネシウム合金はその逆で、重くなりますが、耐久性に優れ、高級感があります。
ボディは、トップカバー・前面カバー・後面カバー・底面カバー・マウント・内部フレームなどのパーツから構成され、モデルによっては部分的に高剛性プラを使ったりしています。ブラックシップのα6600は全て合金で、α6100はトップカバーと前面カバーだけが合金のようです。勿論、合金の使用度が高いほど、耐久性は高くなりますが、その分重くなります。
私の場合、山で使用するので耐久性を求める為、合金は必須としたいところです。しかし、傷つきやすいボディ表面が合金であれば良いという考えの為、フル合金である必要は感じていません。
コスパ
新品でα6400とかだと10万円位するので、自分に必要な機能を吟味の上、中古から探すこととします。
この後スペック紹介をしますが、現行品でなければかなり安く手に入れることができます。
高感度性能
技術の進化は凄まじく、NEX6でも大して不満がなかったので、最優先事項とはしていません。しかし、高いに越したこと無いので○としています。
大きさ・重さ
山に持って行く為、小さく軽いことは正義です。しかし、耐久性や性能を考えると、ある程度は重くなるのは仕方ありません。優先機能を満たしつつ、その中で軽いものを選びます。
タッチパネル
フォーカスポイントを液晶のタッチでできるのですが、これはとても魅力的です。この機能は是非欲しいけど、必ず必要というわけではないかも。
ボディ内手振れ補正
手振れには5種類あるそうです。
①上下角度振れ
②左右角度振れ
③上下シフト振れ
④左右シフト振れ
⑤回転振れ
ボディ内手振れ補正は①~⑤の補正を行い、レンズ内手振れ補正は①~④の補正を行ってくれます。ボディ内手ぶれ補正の方が、1軸多いんですね。
しかし、手振れ補正内蔵ボディに、手振れ補正内蔵レンズを付けた場合、2重で効く訳ではないようです。
SONYの場合、角度ブレ①②はレンズ側、シフトブレ③④や回転ブレ⑤はボディ側で行うよう役割分担するそうです。私の場合、今持っているレンズやこれから欲しいレンズは手ぶれ補正付きの為、あまり恩恵を受けそうにないと判断しました。
しかし、手ぶれ補正のないレンズでも、補正が効くようになるので、レンズの選択肢が広がり、楽しそうではあります。一方でレンズ沼に陥りそう。
4K動画撮影
4K動画の素晴らしさは体感済み。殆ど使わないと思いますが、今後は少しずつ4K動画も試したいと思っています。
180°チルト
自撮りなどができるよう、液晶が180°回転できる機能です。最新モデルのα6100・α6400・α6600しか対応していません。あるに越したことありませんが、自分の場合、殆ど使わないと思います。
ちなみにそれ以外のモデルはただのチルト式で、上に90°、下に45°動かすことができます。ローやハイポジションで撮ったりする時に便利で、これはよく使います。
ローアングルで撮る時に、液晶を上向きにすることにより、液晶をきちんと見れます。
ハイアングルの時は、このように液晶を倒すことができます。
バッテリー
NEX6で使用していた NP-FW50 はバッテリーの持ちの悪さは有名ですが、α6600以外はこのバッテリーを使用します。α6600に使用されているNP-FZ100というバッテリーは持ちが良い反面、大きく重くなります。
私はこれまで、泊まりで出かける場合、NP-FW50の予備を2つ持参していますが、全く不便に感じていませんでした。これまでの資産流用という観点からも、バッテリーに関してはNP-NW50で全然いいやん。という考えです。
スペックと価格比較
候補の機種と共に、自分の優先する機能を一覧化して比較してみます。
NEX6 | α6000 | α6300 | α6500 | α6400 | α6100 | α6600 | |
タイプ | ミドル | エントリ | ミドル | ハイスペック | ミドル | エントリ | ハイスペック |
発売日 | 2012/11/16 | 2014/3/14 | 2016/3/11 | 2016/12/2 | 2019/2/22 | 2019/10/25 | 2019/11/1 |
発売時価格 | 9.5万 | 6.8万 | 14.5万 | 16.1万 | 11.0万 | 9.0万 | 16.0万 |
現在価格 | – | – | – | – | 12.2万 | 8.6万 | 17.2万 |
現在価格(中古) | 1.9万 | 2.9万 | 4.9万 | 6.3万 | 9.1万 | 7.4万 | 12.5万 |
現行販売 | × | × | × | × | ○ | ○ | ○ |
サイズ(横) | 119.9mm | 120mm | 120mm | 120mm | 120mm | 120mm | 120mm |
(高) | 66.9mm | 66.9mm | 66.9mm | 66.9mm | 66.9mm | 66.9mm | 66.9mm |
(奥) | 42.6mm | 45.1mm | 59.6mm | 64.4mm | 59.7mm | 59.4mm | 69.3mm |
重量 | 287g | 285g | 361g | 410g | 359g | 352g | 418g |
ボディ | マグネシウム合金 | 高剛性プラ | マグネシウム合金 | マグネシウム合金 | マグネシウム合金 | 高剛性プラ | マグネシウム合金 |
防塵・防滴 | × | × | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
有効画素数 | 1610万 | 2430万 | 2420万 | 2420万 | 2420万 | 2420万 | 2420万 |
バッテリー | NP-FW50 | NP-FW50 | NP-FW50 | NP-FW50 | NP-FW50 | NP-FW50 | NP-FZ100 |
推奨ISO | 100-25600 | 100-25600 | 100-25600 | 100-25600 | 100-32000 | 100-32000 | 100-32000 |
拡張ISO | – | – | 51200 | 51200 | 102400 | 51200 | 50-102400 |
測距点 | 99 | 179 | 425 | 425 | 425 | 425 | 425 |
電子水準器 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
可動式モニタ | チルト | チルト | チルト | チルト | 180° チルト | 180° チルト | 180° チルト |
タッチパネル | × | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
内蔵フラッシュ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
手振れ補正 | × | × | × | ○ | × | × | ○ |
4K動画 | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Wi-Fi | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ネットで情報を搔き集めたので、間違いがあったらすいません。価格はkakaku.comとヤフオクより。
α6300かα6500か…
全部載せとなるとα6600ですが重いし高いので、全く興味なし。α6400はコンパクトでかなり魅力的ですが、10万近くするのでそれでも高い。機能を少し我慢すれば、中古で半値くらいで買えます。そうして候補に上がったのが、α6300とα6500。価格的にも1.5万位程度の差です。
α6500はボディ内手振れ補正とタッチパネルが付きで欲しい機能ではありますが…
悩ましいところです。
次回記事では、選んだ機種とそのレビューをしたいと思います。