「SONY E 10-18mm F4 OSS」、SONY純正の超広角レンズ(略称:SEL1018)。
登山ではスケール感溢れる風景を撮る為に広角レンズは欠かせません。これまで使っていたレンズの広角端は24mm(35mm換算)で、これより広角なレンズは超広角と呼ばれます。登山では広角端は24mmで基本十分ですが、これ以上に広角に撮りたいシーンが稀に出てきます。
また、室内撮りなどで距離を取れない時、超広角レンズがあると画面内に収めることができます。この為、超広角レンズは自撮りでも使われたりします。
このレンズを持つことにより、撮れる写真に幅を持たせることが出来るようになりました。
レンズ検討
SONY Eマウント 超広角レンズの競合製品としては「TAMRON 11-20mm F2.8 DiIII-A RXD」があり、購入にあたってはこれも視野に検討しました。
このレンズはF2.8と明るいのが何よりも特徴で、最近発売されたレンズということもあり、とても写りが良いと評判です。またSEL1018程ではありませんが、かなりコンパクトな部類に入ります。唯一の難点をあげるとすると、手振れ補正機能がないことです。
スペックを比較してみます(参考までSEL1670Zも)。
メーカー | SONY | TAMRON | SONY |
レンズ | SEL1018 | 1120F28 | SEL1670Z |
発売日 | 2012年11月16日 | 2021年6月24日 | 2013年9月13日 |
サイズ | φ70.0×63.5mm | φ73.0×86.2mm | φ66.6×75.0mm |
重量 | 225g | 335g | 308g |
35mm換算 | 15〜27mm | 16.5〜30mm | 24〜105mm |
フィルタ径 | 62mm | 67mm | 55mm |
手ぶれ補正 | 内蔵 | なし | 内蔵 |
F値 | 4.0 | 2.8 | 4.0 |
最短撮影 | 0.25m | 0.15m | 0.35m |
ストア価格 | ¥83,600 | ¥102,300 | ¥98,266 |
SEL1018と1120F28では、重量が1.5倍、大きさも1~2回り位大きいです。しかし、他サイトのレビュー記事によると、圧倒的な解像感と歪みの少なさで、写りの良さは断然1120F28のようです。技術進化の早い世界で、発売日に9年もの開きがあるので写りに差が出るのは当然かと思います。
SEL1018と比較した場合、1120F28を選ぶメリットは写りの良さ、デメリットは手振れ補正とサイズが少し大きくなることです。中古も視野に入れると、価格も検討要素になってきます。SEL1018は発売から大分経過しているので、出回っている玉数が多く価格も半値近くで手に入れられますが、1120F28は発売されたばかりなので、中古ではほぼ出回っていません。
中古で全然OKな自分は、こんな感じで、手振れ補正・コンパクトさ・価格 のメリットからSEL1018に決定しました。
レンズ外観&比較
SEL1018は1670Zと比べると、太く短いイメージです。しかし、かなり軽いのが特徴です。カメラ装着時のバランスとしては、こっちの方が好きです。そして何気に最短撮影距離が0.25mとかなり寄れるのもポイント高いです。
コンパクトで軽い。しかも手ぶれ補正まで内蔵してます。
左:SEL1018、右:SEL1670Z
SEL1018の方が太く短いです。ぱっと見でそんなに大きさに違いは感じられませんが、SEL1670Zは重いので、印象としてSEL1018は大分コンパクトに感じます。
左:SEL1018、右:SEL1670Z
直径はこんな感じで、フィルター径:62mm、55mm
ボディに取り付けると、SEL1670Zより短くバランスが良いです。またストラップで首から吊り下げた時も、軽いのでブラつかず取り回しが良いです。
画角サンプル
画角別に取り比べてみます。カッコ内は35mm換算の焦点距離。Aモード、ISO100、F8、三脚使用。
18mm(27mm)
このレンズの望遠端の画角。28mm近辺の画角も結構好きです。以前使っていたCANON PowerShoto S70の広角端でもあります。
16mm(24mm)
この画角がこれまで使って来たSEL1670Zの広角端です。
14mm(21mm)
これまでのレンズより広角な新たな領域に入りました。
12mm(18mm)
広角になるほど中央の対象物が小さく写るので、気を付けないと単調になりがちなのが、広角レンズの難しさです。パースを効果的に使わないと訴求性のある写真になりずらいです。左端にランドマークタワー、右端にワールドポーターズが見えてきました。
10mm(15mm)
このレンズの広角端。SEL1018を導入することによって、これだけ広く撮れるようになります。
画質比較
SEL1670Zと写りの比較してみます。焦点距離はSEL1670Zの広角端である24mmで比較。Aモード、ISO100、F8、三脚使用。
SEL1018 18mm(24mm)
SEL1670Z 18mm(24mm)
ぱっと見で違いがわからないので、中央部と左部で拡大して比較してみます。
中央部 左:SEL1018、右:SEL1670Z
どちらともよく良く解像しており、全然違いがわかりません。
左部 左:SEL1018、右:SEL1670Z
解像感や歪の違いが出るかと思いましたが、こちらもほぼ違いがわかりません。
SEL1018の方がより広角の作りになっている為、解像感や歪みも強くなると思いましたが、そんなことはありませんでした。画質はほぼ同じと見て良いかもしれません。
まとめ
写りの良さもありますが、手ぶれ補正内蔵でこのコンパクトさと軽さが最大の特徴です。α6300とのバランスも良く、とても快適に使えます。比較画像でわかる様に、10年前のレンズにも関わらず歪みや解像感も良好です。
広角レンズはパースをうまく効かせた構図にしないと、単調な画像になりがちなので、撮影者の腕が試されるレンズでもあります。これからは登山以外でも写真を色々と撮りたいと思っているので、色々と撮りまくって、写真を学んでいきたいと思います。
また価格ですが、ヤフオクで51,149円で落札し送料657円。土日限定のゴールドクーポン4,000円を適用して、合計47,806円でした。MARUMIのプロテクトフィルターもついており、状態もほぼ新品に近くとても良い取引ができました。
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