Apple Watch で心電図機能を試してみた。

Apple Watchの心電図機能が、本日1/27(水) 3:00のアップデート(iOS14.4、watchOS7.3)で、いよいよ使えるようになりました。たまにはタイムリーな記事を書いてみたいと思います。

心電図は、アメリカでは2018年から使える機能でしたが、日本では認可が中々降りず、期待されていた人も多いようです。海外ではこの心電図機能で、不整脈が見つかったという報告が相次ぎ、Apple Watchが医療の分野で期待されるきっかけとなりました

また、この機能の凄いところは、精度が実に高いことです。

心電図の記録を心房細動(AFib)と洞調律に正確に分類する心電図アプリケーションの機能は、約600人が参加した臨床試験で検証されました。検証では医師による標準基準の12誘導心電図のリズム分類と、心電図アプリケーションが同時に記録したリズム分類を比較しました。この研究で、Apple Watchの心電図アプリケーションは、分類可能な記録のうち、心房細動の分類で98.3パーセントの感度を、洞調律の分類で99.6パーセントの特異度を示しました。また、この研究では、心電図アプリケーションによる分類可能な記録は全体の87.8パーセントでした。

Apple Newsroom より

できること

主に以下3つの機能があります。

  • 心電図アプリケーション測定(自分で測定)
  • 不規則な心拍の通知(自動測定)
  • ヘルスケア連携(自動連携)

以下実写で説明をしていきたいと思います。

心電図アプリケーション

心電図アプリケーションを開きます。

デジタルクラウンに30秒間指を添えます。

こんな感じで、計測が始まります。

測定が終わると、このように結果が表示されます。

私の場合、幸いなことに「洞調律」でしたが、ここには以下の表示パターンがあるようです。

  • 心房細動(×):「不整脈」の一種で、心房が痙攣したように細かく震え、血液をうまく全身に送り出せなくなる病気
  • 洞調律(○):心臓が正常なリズムを示している状態
  • 低心拍数(△):心拍数が低い状態
  • 高心拍数(△):心拍数が高い状態
  • 判定不能(-):うまく測定できない状態

 

不規則な心拍の通知機能

バックグラウンドで定期的に自動測定し、疑いがある場合、自動通知してくれる機能です。こういった無意識のうちに測定&通知してくれるのが、常に身に着けているスマートウォッチの最大のメリットの一つです。

不規則な心拍でない為、通知メッセージを見ることはできませんでしたが、通知のイメージはつくと思います。

ヘルスケア連携

測定値結果はヘルスケア・アプリに自動連携されます。計測はApple Watchで、結果詳細はこのヘルスケアから確認します。

確認したところ、「心臓」のカテゴリに「心電図(ECG)」で記録されています。

「心電図(ECD)」を選択すると、測定履歴が表示されます。一回測定に失敗(測定不能)しましたが、洞調律08:05の記録詳細を見ます。

すると、こんな感じで心電図を横スクロールして確認できるようになります。また、結果をPDFで書き出すこともできます。

PDFを作成して、表示したところ。
これは便利です。

まとめ

Apple Watch 6より新たに血中酸素濃度が測れるようになりましたが、今回、心電図も測れるようになりました。これは体の状態をより多角的に捉えられることに繋がり、とても便利な世の中になったものです。

Apple は既に血圧を測る特許をとっており、この先、Apple Watchは医療の分野で色々な測定が出来るようになると思います。

素人が好き勝手言ってしまいますが、個人的には血糖値・体温・コレステロール・中性脂肪が測れるようになると嬉しいです。そうなると、もはや常時健康診断してるようなものです。

昨年AppleWatchを導入しましたが、今ではAppleWatchの医療目的での限りない可能性に魅力を感じ、とても期待しています。