北アルプス・槍穂高岳縦走・前半

  • 2020年5月23日

前年、剱岳に登れたので、翌年は大キレットに挑戦しました。この縦走ルートは、剱岳と並び一般ルートでは最難と言われています。また、このルートは下記8つの3,000m峰の頂を踏める、日本最高所の縦走ルートでもあります。

  • 槍ヶ岳:3,180m
  • 大喰岳:3,101m
  • 中岳:3,084m
  • 南岳:3,032m
  • 北穂高岳:3,106m
  • 涸沢岳:3,103m
  • 奥穂高岳:3,190m
  • 前穂高岳:3,090m

山行記

日時:2015/8/27(木)〜8/30(日) 前夜発3泊4日 テント泊
経路:上高地〜横尾〜槍ヶ岳〜大喰岳〜中岳〜南岳〜大キレット〜北穂高岳〜涸沢岳~奥穂高岳~紀美子平~岳沢小屋~上高地
天気:曇と雨(少し晴れ)

スタートの上高地から少しと、帰りの岳沢小屋から先はGPSの調子が悪く、ルートが途切れてしまいました。

装備

今回の装備は、こんな感じです。迷った挙句、右上のシュリンゲとウエストベルトは装備から外しました。

食材はこんな感じです。飽きが来ないよう毎回新しいメニューを1品を入れるようにしていますが、今回はフルーツ・グラノーラを新メニューに組み込んでみました。

パッキングすると、こんな感じです。

1日目

有名な河童橋です。天気が今一つですが、大学生の頃見た美しい写真の場に立てたことに少し感動しています。

少し歩いて明神です。この先に明神池があります。

続いて、徳沢です。アイスクリームが有名。
これまで人のほとんどいない沢をやってきたので、山行中に買い物ができるというのが、とても不思議な感じです。

続いて横尾になります。涸沢行く場合、この橋を渡ります。槍を目指す場合、この橋を渡らず、川沿いのルートを進みます。この分岐から、人がぐっと少なくなりました。

槍沢の渓をのぞき込みます。釣り師なので、つい魚を探してしまいます。画面中央の石の上、水面近くに岩魚がいました。

槍沢ロッジに到着。お風呂のある、珍しい小屋です。

小屋のベンチで昼食です。塩ラーメンにキクラゲとモチを入れてみました。

後は、ひたすら槍沢沿いを登ります。

人もいない中、静かな山歩きを楽しめました。徐々にカール状の景色になってきます。ここから距離も長く傾斜もきつくなってきたので、辛かったです。

ついに槍の穂先が見え出し、徐々に大きくなってきます。

ようやく1日目幕場の殺傷ヒュッテに到着。前日ほとんど寝ておらず、疲れもピークの為、テント張ってとっとと就寝。

2日目

朝食はフルーツグラノーラです。

幕場からの槍の穂先、天気がよく絶景です。
テントを畳み出発。

槍ヶ岳山荘着。前回は完全にガスっていましたが、今回はチャンスとばかりに、頂上を目指します。

いくつかの鎖場を超え…まさかのガス発生。景色全くなし!
30分待つが、ガスが抜ける気配がなく、穂先を降ります。

一旦、飛騨乗越まで下ります。表銀座縦走の時は、ここから飛騨沢を下り、新穂高温泉まで行きました。

大喰岳目指し、ガレ石の道を登っていきます。
左側には、殺傷ヒュッテが望めます。

大喰岳(3,101m)通過。

大喰~中岳の間は、緩やかで広大な瓦礫の空間で、火星か何かの別の星にいるような雰囲気でした。

ほんの一瞬ガスが抜け、雄大な景色を見せてくれます。

中岳(3,084m)。中岳以降は雨でした。

南岳(3,032m)。ここを少し下ると、南岳小屋。
かなり疲れており、すぐに就寝。夜は台風に近い位の暴風雨になりました。
明日はいよいよキレット通過。天候によっては引き返すことも検討。