北アルプス・裏銀座縦走・後半

  • 2021年9月10日

前回「北アルプス・裏銀座縦走・前半」に続き、後半になります。

2日目

ここは黒部ダムへ注ぐ東沢の谷です。

水晶古屋。乗越から登り返すと小屋に到着です。ここから少し天候が悪くなってしまいます。

小屋迄の道を振り返ります。結構なアップダウン。

これまで歩いて来た三ツ岳〜野口五郎の稜線。

水晶岳(2986m)。残念ながら、ガスで展望なし。

水晶でしょうか?水晶岳の由来は、鉱物である水晶が採取出来たことから来ているそうです。

そして鷲羽岳を目指して、稜線を歩き続けます。

曇って来ましたが、展望の素晴らしさは相変わらずです。

ワリモ岳(2888m)を通過。

黒部五郎岳(2840m)も見えてきました。

鷲羽の山頂を目指します。

黒部源流域の谷間。

鷲羽岳(2924m)。

山頂から少し下に鷲羽池があり、槍ヶ岳とのセットの景色は有名です。ずっとタイミング伺っていましたが、完全には雲が切れず、槍ヶ岳は半分しか写せませんでした。中間にある硫黄岳の茶色が良いコントラストとなっています。

そして鷲羽を下ります。三俣山荘が見えて来ました。

ようやく山荘に到着。烏帽子から中々の長距離でした。

裏銀座のメインである2日目が、最高の天候だったのが幸いです。改めて振り返ると絶景のオンパレードで、写真の取れ高もハンパありませんでした。

自分的には北アルプスのベスト3に入る区間だと思ってます。

3日目

3日目は完全なガス状態で、槍ヶ岳を目指すので体力温存の為、双六小屋まで巻きルートを進みます。

双六小屋手前で、少しだけガスが抜けたので写真を撮ります。

双六小屋に到着。小屋の中で休憩しつつ、このまま新穂高温泉まで下るか?槍を目指すか?検討します。

意を決し、槍ヶ岳を目指すことにしました。天候が良くなるかもしれないし、やはり西鎌尾根を歩いてみたい気持ちが勝りました。

双六から少し上がると、樅沢岳(2755m)です。

西鎌尾根は晴れていたら素晴らしい景観だろうなと思われる稜線でした。しかし、残念ながらほぼガスで写真は殆ど取れませんでした。唯一ガスが抜けた瞬間の写真。

最後の登りがきつく、ようやく山荘迄到着しました。

槍ヶ岳山荘。何回来たであろうか、色々な記憶が蘇ります。

4日目

4日目もガスに埋もれ、いきなり槍平小屋です。天候がよければ、槍ヶ岳の下りからいい景色が見れたのですが…

下る途中、右俣沢を撮ります。それほど増水していません。

滝沢出会い。ロッククライミングの聖地で、この奥に名だたる岸壁があります。

白出沢出会い。ここから登るのが奥穂への最短ルートかと思います。しかし、急登過ぎるのと、単調になりそうな気がして、個人的にあまり食指の沸くルートではありません。

近くに水場があります。シンクが岩でできた立派な作りです。

新穂高温泉。

バスを待つついでに温泉に浸かり、登山の仕上げを行いました。

総評

2日目が絶景の連続だったのに対し、3~4日目は天候に恵まれず残念な山歩きになりました。裏銀座の第2の見せ場は西鎌尾根と思っていたので、3日目の天候が良ければ更に記憶に残る登山となっていたはずです。しかし、登山に雨はつきものであり、なおかつ自分でコントロールできるものではないので、次に西鎌尾根を歩く理由ができたと思うようにしています。

裏銀座は表銀座と比べ人が少なく、より静かに山を味わえる名ルートだなと改めて感じました。

折立から黒部五郎を経由して、西鎌尾根を登るルートもいいなぁ。