一般登山は本屋にルート本が多くありますが、沢の場合あまり情報がありません。
しかし先人の沢の記録が本として出版され、それなりに(というか膨大に)記録が残っています。しかし、直ぐに絶版になってしまう為、本屋には殆ど置いていないのが実情です。
私の場合、若い頃から集め続けたルート本がストックされており、多くはここからルート選びをしています。これらのルート集が手元にいくつかあると、沢のルート選びの選択肢が増えると思うので、記事にしてみました。
以前なら、登山用品店の書籍コーナーや古本屋などから入手していましたが、今ではネットの普及によりヤフオクやAmazonの中古販売でも手に入れられるようになったのはうれしい限りです。
※大きい図書館だとこれらのルート集もあったりします。今や図書館の蔵書検索はネットでできるので参考まで。
なお、紹介している本は所有しているものなので、古いものばかりです。また、著作権の関係で販売リンクの形をとりましたが、そこはご了承ください。
沢のHOWTO本
沢の入門書やHOWTO本には、殆どがルート紹介もしています。書籍により、HOWTO:ルート集=50%:50%、 30%:70% など、比率は異なります。
ルート集
山と渓谷社 ○○○ 谷 ○○○ルート シリーズ
谷シリーズは一番使用しています。一つの山域で100本前後の遡行記録があり網羅性が凄いです。
下記の通り4つの山域のルート集が出版されています。登山用品店で購入しましたが、いまは絶版のようです。ネットで中古品を手に入れることができるようですが、当時買った価格よりプレミアがついているようです。
つり人社 つり人渓流フィールド ○○○ シリーズ
渓流釣り場案内の本ですが、かなり源流指向な記録となっている為、沢のルート選びとしても使えます。すごいのは沢の網羅性は上記谷シリーズと同等なのに、カバーしている山域が多いことです。下記は自分が所有しているものですが、それ以外にも「木曽路」「三河・遠江」など 13~15冊シリーズもあります。これも結構プレミアが付いています。
白水社 日本登山大系 シリーズ
昔からある書籍です。ハード・カバーで高価だったのですが、数年前にソフト・カバーで全巻復刊して価格も安くなりました。
バリエーション・ルートの記録となっており、沢の記録も多くあります。一つのルートに対する情報量は少なめですが、その網羅性は圧巻です。登山ルートの広辞苑という感じです。
紀行集
沢の紀行集もあります。写真がふんだんに使用され、沢の楽しさと雰囲気を味わえ、これを見ると沢に行きたくなります。
源流紀行シリーズ
このシリーズは5~6冊あり、すべて所有していますが、ネット販売で出てきたのはこれのみ。ヤフオクやメルカリで検索すると出てくると思います。
植野稔氏シリーズ
源流釣りの第一人者で、かなりの本を出しています。HOWTO本もいくつか出しており、私はこの人の影響をかなり受けています。
インターネット
登山全般ですが、沢の記録もあります。コミュニティサイトなので、ルートの数が膨大にあるのが魅力です。
沢に特化したサイト。遡行記録が大量にあり、綺麗に情報が整理された良いサイトです。最近よく拝見しています。